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始まり ページ10

連れてこられた部屋には先程の少女がいて私と入れ違いに出て行った。
その後少女は雪村綱道という蘭方医の娘で新選組もその男の行方を追っているということで殺されず、新選組の世話になることとなった。
私も隊士を殺した腕を見込まれ新選組にとどまることになった。

障子を開けると清々しい朝の空気が流れ込んで来た。
空は厚い雲に覆われていて吹く風もいつもより強いほうだ。
貴「今日は少し肌寒いな...。」
冷たい空気に首を竦めつつ前髪を抑えた。
私と千鶴様が新選組で暮らし始めて早くも1週間が過ぎようとしている。
私には自由な生活と専用の部屋が与えられていた。
きっと千鶴様も同じだろう。もっともあちらは女子とバレているため扱いが違うとは思うけど。まぁ、1日中暇だけど不自由ではない暮らしをしてる。
隊士の目が何となく冷たいけど...。
屯所の中で個室を持っているのは幹部の中でも限られているらしい。得体の知れない子供が幹部並の扱いを受けているとなれば不満に思うのは当たり前で、申し訳ないから私は屋根とかそういう所で暮らしてもいいのだけど。
あの副長が許してくれるとは思わない。そもそも今は大阪に出張しているし。
貴「...ふぅ。」
副長の隣の席を私は使わせてもらっている。上等だが何もない殺風景な部屋。
することもないので私は刀を抱え部屋の隅でうずくまった。
副長は兄にとても似ていて、初めて見た時は驚いた。性格もなんとなく似ていて、他人に世話焼きな所はそっくり。
私をこの部屋にしたのも見張りやすいという理由の裏に、私が困らないようにと考えてくれたんだろう。
そのお陰でこの1週間無事に過ごせている。
そんなことを考えている内にいつの間にか登っていた日の暖かさにつられ私は眠りに落ちていった。

運命→←秘密



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咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時

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