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笑ってみせた ページ40

貴「...土方さん。これが私の夢です。家族と永遠の別れになったあの日から、私はずっと同じ夢を見続けているのです。」
土「...。」
土方さんも皆も顔が暗く、誰も口を開かない。
構わず私は続けた。
貴「私の役目は千鶴様が幸せになるまで守り続けること。幼い頃の出来事を忘れている千鶴様がこの先も自分が鬼だと知らず生きていける事が私の望みでしたが、それももう叶わぬこと。」
一区切りおき、皆を見る。
貴「あの日私がここに来たのも千鶴様を守る為。私の心身共に全て千鶴様のために存在しているのです。」
土「...つまり、あの日お前は千鶴を救うため、自ら殺されに来たってわけか。風間への発言も、そういう事か。」
貴「はい。そうですよ。」
雪「そうですよって...。雨宮さんはどうしてそこまで。風間さんの子を生むって...どうしてそんな簡単に言えるんですか...。」
千鶴様は涙を流し、沖田に支えられている。
貴「それが、雨宮家に生まれし者の役目だから。それに風間さんとの事は悪い話ではないんですよ。私もいずれ子孫を残さないといけない、それが早いか遅いかってだけです。だから自分を責めないで下さい。これは私が決めたことですから。」
そう言って私は笑ってみせた。
皆は何も言えない。いや、何も言わせない。
千鶴様が沖田に連れられ広間を出ていく。
それを機にほかの人も出ていき、残っのは私と土方さんだけ。
貴「...。」
土「...なんで黙ってた。風間達の事も、お前の事も。」
貴「...言っても信じて貰えると思わなかったので。それにやっと皆に馴染んできた千鶴様を傷つける訳にはいきませんでしたから。」
土「だからって...!...悪い...。病み上がりの体で話し疲れただろう。今日はゆっくり休んどけ。」
土方さんは私の返事も聞かず出ていった。

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咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時

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