検索窓
今日:8 hit、昨日:28 hit、合計:49,964 hit

幸せな夢 ページ33

菊「皆はん、おまっとさんどした。」
部屋に入った瞬間、皆の動きが止まる。
平「咲耶、なのか...?」
貴「はい、そうですか。」
原「男だってのに、そこらの女よりも綺麗だぜ。」
沖「そうだね。千鶴ちゃんも充分可愛いけど、君は綺麗っていう方が似合うね。」
貴「あぁ、そうか。言ってませんでしたが、私女ですよ。」
永「ええええええっ?!おんなぁぁ?!」
平「まじかよ?!」
貴「すみません、隠しているつもりはなかったんですすけど。」
皆「.....。」
皆が唖然としている中、千鶴様と目が合い微笑むと何故か顔を赤くして俯いてしまった。
どうしたんだろう、と思いつつ副長がいないのに気づき、隣の部屋の戸を開け中に入ると副長は外を眺めていた。
その横顔に見とれながら、お邪魔だと思い皆の元へ戻ろうと戸に手をかける。
土「...雨宮か?」
振り向けばこちらを向いた副長の目が見開かれすぐに細められた。
土「化けるもんだな。普段とはちげぇから人間違いかと思ったぜ。」
貴「このような姿をするのは久しぶりなので、少し変な感じです。」
副長のそばへ寄り座ると「そうか。」と髪をすくい取られる。
酔っているのかほのかに頬が赤い。
貴「あの、副長...?」
土「...。」
貴「副ちょ「土方歳三だ。」...え?」
土「俺は土方歳三だ。...なんで山南さんや源さん、近藤さんまで名で呼んでるのに俺だけちげぇんだよ。」
元は近藤さん達も役職名で呼んでいたのだか、名で呼んでほしいと言われ副長以外名で呼ぶようになった。
貴「それはー」
土「咲耶...。」
貴!!「...はい、土方さん。」
名を呼ぶと土方さんはフッと笑った。
隣から我に返った皆の楽しそうな声が聞こえてくる。
土「多磨で貧乏道場を切り盛りしてた頃、毎晩遅くまで飲んでいたのを思い出すな。」
貴「土方さんにもそのような時があったのですね。」
土「まさか昔から不良隊士を取り締まってたとでも思ってたのか?」
貴「あ...いえ、そんなことは。」
土「俺もたまに思うよ。もしかしたら長くて幸せな夢をずっと見続けてんじゃねぇかってな。」
貴「では、その幸せな夢がこれからも続くよう皆に舞を披露しましょう。先程驚かしてしまったお詫びも含めて、今日は気分がいいですから。」
土「そうか。じゃあ戻るぞ。」
それから皆の元へ戻り、楽しい時が過ぎていった。

私は感じていた、戻ってきた3つの影を。
そして時の歯車が軋む音をー。

いつかまた→←娘姿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 土方歳三
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。