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伝令 ページ18

夜の通りを駆け抜ける。
崎「何があってもこの通りを走り抜けろ。...後ろを振り向く必要はない。」
貴「はい。」
私は山崎を信じひたすら真っ直ぐに前だけを見た。
次の十字路に差しかかった瞬間、白光が煌めいた。
崎「君は惑うな!直に合流できる!」
貴「...チッ...!」
真っ直ぐに走る。後方から聞こえる剣戟の音を無視して走る。
不意に横合いから差し込んだ灯火の明るさに目が眩んだ。長州の浪士かー、そう思い一瞬身を固めた。
でも...
土「何やってんだてめぇは。」
聞きなれた声に心の底から安心した。
原「大丈夫か?勝手に屯所からでると、後で土方さんに斬られるぞ?」
勝手に外出した訳ではないと言おうとした口を噤む。
私が言いたい事、伝えなくてはならないのはそんな事じゃない。
貴「本命は...池田屋!」
言いかける私を手振りで押しとどめ、副長の表情が厳しくなった。
土「本命はあっちか。」
斎「敵の会合場所は池田屋である、と?」
土「山南さんなら脱走を見過ごさねぇ。つまりこいつは総長命令で屯所を出たって事だ。」
原「よく俺らと合流できたな。京の地理には詳しくないんだろ?」
貴「山崎が...。」
土「会津や所司代はどうなった。もう池田屋に行っているのか?」
貴「いいえ。」
副長は短い思案の後で決断した。
土「斎藤と原田は隊を率いて池田屋へ向かえ。俺は余所で別件を処理しておく。」
2人は即座に動き出す。
斎「お前もこれ以上の単独行動は危険だ。俺達が土方さんか、どちらかに同行しろ。」

私は迷いつつも副長について行くことにした。

池田屋→←命令



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咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時

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