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やっぱり ページ15

山「君達こそ部屋を出ていいんですか?屯所内を勝手に動き回られても困ります。」
貴「申し訳ありません。」
勝手に幹部や隊士の部屋に入らない限り私達は自由に動き回れた。
でもそれは大目に見てもらったり、見逃してもらっているに過ぎない。
山南さんの言っていることは正論で何も反論できない。
雪「少し、考え事をしようと思ったんです。それで中庭なら部屋よりも涼しいかなって。」
山「我々の監視から逃れて考え事とは、まるで後ろめたい事でもあるみたいだ。」
雪「...すみません。」
こちらの話を完全に無視されたようで、まぁ最近は山南さんの細かな嫌味にも慣れてきた。
雪「...私、部屋に戻りますね。」

山南さんが嫌味を言うようになったのは大阪出張で重傷を負って以来。
あの時副長の声に生気がなかったのも、そのせいだろう。
部屋に塞ぎ込んでいることが増え、無作為に八つ当たりをするようになった。
それだけ辛い思いをしているんだと思う。でも、できるなら最初に会った頃みたいな優しい山南さんに戻ってほしいと皆がそう願っている。
貴「...。」
千鶴様が去った後も山南さんはまだそこにいた。
貴「あの、今日は暑いですから、山南さんも暑気あたりには気をつけて下さいね。」
そう声をかけると、山南さんは小さく微笑んだ。
それは愛想でも嫌味でもない、本当の微笑みだと思う。
山「ありがとうございます。君も体調には気をつけて下さいね。」
貴「はい。」
...やっぱり、山南さんは山南さんだ。
気持ちが少し浮くのを感じながら、私も部屋へ戻った。

大変な夜→←山南さん



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咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます!よろしければ他の作品もよろしくお願いします! (2018年2月4日 18時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!(≧∇≦) (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 20時

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