外出許可 ページ13
その日、私は副長に呼び出された。
貴｢失礼します。｣
沖田、平助、そして千鶴様が同席しており、私を見た千鶴様は緊張でもしていたのか少し表情が和らいだように見えた。
貴｢...。｣
何を切り出すべきか迷っていると副長が不機嫌そうに口を開いた。
土｢お前らに外出許可をくれてやる。｣
雪｢いいんですか？！｣
思わず上擦った声を上げる千鶴様に、副長は渋い表情のまま続ける。
土｢市中を巡察する隊士に同行しろ。隊を束ねる組長の指示には必ず従え。｣
雪｢はい！｣
貴｢わかりました。｣
土｢総司、平助。今日の巡察はお前らの隊だったよな？｣
平｢なるほどね〜、だから当番の俺らが呼ばれたのか。...でも、今回は俺より総司向きじゃないかな。今日は総司の１番組が昼の巡察担当だろ？｣
沖｢平助の８番組は夜の担当だし、夜より昼が安全だって言うのは僕も同じ意見。｣
平助の言葉に頷いてから、沖田は私達を見て悪戯っぽく笑う。
沖｢でも、逃げようとしたら殺すよ？浪士に絡まれても見捨てるけど、いい？｣
土｢いいわけねぇだろうが、馬鹿。何の為にお前に任せると思ってんだ。｣
雪｢...私、逃げませんから。｣
からかわれたんだとわかっているだろう千鶴様は黙っていられなかったのかそう言った。
雪｢初めてここに来た日、私は新選組の皆さんと約束しました。父様を探すのに協力してくれるって、だから私は逃げないって...。私、約束は守ります。だからお願いします。皆さんも私に力を貸してください…！｣
深々と頭を下げる千鶴様に沖田は困ったように微笑んで言う。
沖｢ごめんね、少しからかいすぎたかな。
でも何が起こるかわからないのは本当だから、危険を承知でついてくるって言うなら、僕の１番組に同行してくれて構わないよ？｣
京の都が平和な場所じゃないことくらい、千鶴様もちゃんとわかっているだろう。
それでも綱道さんを探しに行くと言うのなら、私もそれに同行しよう。
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咲耶(プロフ) - 薄桜鬼☆ハルハルさん» 完璧だなんてお恥ずかしい(///_///)ありがとうございます！よろしければ他の作品もよろしくお願いします！ (2018年2月4日 18時) (
レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル - 話も面白いし、絵も上手い完璧すぎます!（≧∇≦） (2018年2月4日 15時) (レス) id: 5848c8507f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲耶 | 作成日時：2017年4月10日 20時
