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美弥「このまえは楽しかったねー！！」
「う、うん……」
言えない……
元カレがいただなんて言えるわけがない……
わたしだって意味がわからないしきっと向こうだって混乱したと思う。
だって元カノが自分のライブに来てたんだよ？
ほんとこんなことありえる？
美弥「HiHiの中で推し決まった？」
「推し……決まってないかな」
美弥「えー！なんでよー！！」
「みんなかっこいいし、、」
本当のことを言うとライブ中は瑞稀のこと以外見ていなかった。
ていうより瑞稀以外見れなかった。
どうしても瑞稀に目がいってしまって、気がついたらライブが終わっていた。
美弥「でもずっと赤のペンラ振ってたよね！瑞稀くんが好きなんじゃないの？」
「み、瑞稀くん……？誰それー」
美弥「え、誰かわからずに振ってたの？」
「うん、」
美弥「なんじゃそりゃ」
どうしよう……
やっと忘れかけてたのにまた思い出しちゃったじゃん。
もう付き合ってたことなんて遠の昔。
それなのに今もまだ少しだけ瑞稀のことを考えると胸が苦しくなってしまう。
今は他の彼女がいるのかな。
アイドルだからいないのかな。
でもファンの子達にはきっと色んなこと言ってるんだよね……
実際ライブでも「好きだよ」とか言ってたし。
ってなにモヤモヤしてんだろ……
わたしたちはもうなんでもないのに……
あーあ、嫌になっちゃう。
やっぱりライブなんか行かなきゃよかった。
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作者名：ｻﾘｰ。 | 作成日時：2020年3月8日 20時
