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今日は少し時間があるから気分転換に1人でショッピングすることにした。
ここらへん久しぶりに来たな〜
付き合ってた頃はよく瑞稀と行ってたっけ。ってまた瑞稀のこと考えちゃってる。最悪。
なんてとぼとぼ歩いていると少し遠くに見たことある人の姿が。
「み、瑞稀……!」
やばい、!気づかれる前に逃げなきゃ!
瑞稀は変装しているけど、元カノのわたしからすれば一発でわかってしまう。
なんでよりによってこんなときに遭遇しちゃうの!?
急いで駅まで走ってちょうどよく来た電車に駆け込んだ。
よかった……逃げれた……
「ふぅ……」
『え』
「……え」
ええええええ!?!?!?!?
安心して空いていた席に座ると、あろうことか隣には瑞稀が座っていた。
なんで!?逃げてきたのに!!!
『おまえもしかして俺のストーカーになったの?』
「はー!?違うし!!!」
周りに迷惑がかからないように小声での口喧嘩が始まってしまった。
意味がわかんない……
どうやったらこんなことになるのよ……
『俺はさっきAが見えたから急いで逃げてきただけなんだけど』
「わたしも全く一緒なんですけど」
『は?意味わかんね』
「こっちのセリフ」
なんで逃げる場所が一緒なのよ……
こんな偶然全く嬉しくないんだけど……
すると電車の扉が開いて瑞稀が立ち上がった。
あ……ここ瑞稀の最寄りの駅か。
やった!やっと離れられる!
と思ったのに
『おまえに聞きたいことがある』
「え、ちょ、は!?」
なぜかわたしも一緒に降ろされてしまった。
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作者名:サリー。 | 作成日時:2020年3月8日 20時