第2話浪士組 ページ3
俺は...
武士なんて...
くそくらえだ...
まだ江戸にいたころの夢を見た龍之介。脂汗をかき、自分のいる場所を確認した。
そのとき、障子が開いた。
「良かった!気がついたんだな‼」
彼、藤堂平助は、龍之介が目を覚ましたことに喜んだ。なぜなら、彼は1週間も目を覚まさなかったからだ。
龍之介がいるこの場所、後に新撰組と深く関わることになる前川郷士の家、前川邸で、京の南にある壬生村である。
「世話になったな」
「ああ...」
「って、おいおい!!どこに行くつもりなんだ!?」
部屋を出ようとする龍之介を平助は必死で止めた。それもそのはず、彼は1週間も目を覚まさなかったのだから。平助は必死のあまり、すっぽんのように力を込めていて、龍之介は剥がすことが出来なかった。
「なーに大騒ぎしてんだ?」
いきなり、襟首を捕まれ、龍之介は声を荒げた。
「左之さん!新ぱっつぁんも!!」
「見慣れねぇ面だが、一体何者だ?」
原田左之助、永倉新八まで現れ、事がどんどん大きくなっていった。
平助から事情を聞いた左之助は襟首を掴んだままである龍之介を自分の方に向かせた。
「目が覚めたことはめでてぇことだが、世話になった相手に挨拶も無しってのは感心しねぇな」
「そうそう。そんな手間のかかることじゃないんだし、一言ぐらい言っていけよ」
左之助と新八の迫力に押され、龍之介は渋々行くことにした。
「別に助けてくれなんて頼んだ覚えはないけどな」
その刹那、龍之介の頭にごつい拳骨が降った。
「その態度はねぇだろうよ。お前、本当に感謝の気持ちがあんのか?」
だからって、いきなりなぐることはないだろ...
「俺は、原田左之助ってんだ」
「俺は永倉新八だ。よろしくな」
二人の唐突な質問に驚いている矢先、新八から、左之には逆らわない方がいいと耳打ちされた。
あの新八でさえ、少しうろたえるほどだ、本当にヤバイと龍之介は悟った。
「礼を言いに行く前に寝ぼけた顔を洗ってこい」
左之助に言われ、龍之介は中庭の井戸で顔を洗うことにしたのだった。
2話終わりです!中々進みません...本当に文才さえあればいいなぁと...
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。・★Tihiro★・。(プロフ) - 凄い面白いです!頑張って! (2016年1月7日 0時) (レス) id: 7f3f897855 (このIDを非表示/違反報告)
誠理 - とても素晴らしい!!これからもがんばってください!! (2014年12月28日 21時) (レス) id: e0f07ae67f (このIDを非表示/違反報告)
夢那(プロフ) - kouさん» 有り難うございます!まだまだ未熟ですが、頑張っていきます! (2014年8月27日 20時) (レス) id: 673bccbebe (このIDを非表示/違反報告)
kou(プロフ) - 作者さん文才ありすぎです!スクロールする手が止まりませんでしたww龍ちゃん可愛い♪これからも応援してます!! (2014年8月27日 19時) (レス) id: dbce7f75d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢那 | 作成日時:2014年8月27日 10時