7章『始業式と教師紹介』4 ページ46
「まずは、新入生の諸君に我が学校の教師を紹介しましょう」
そう言うと、コンラッドは次々と教師の名前を呼び始めた。中には勿論のこと、リンテラストやグレイシア、アリンガム、ゲーガンの姿もあった。
「…そして、今年度から前任教師の退職に伴い、二人の教師が新たに加わります。
魔法地理学のアデリン・フェザー先生」
長テーブルの端に座っていた柔和な顔立ちの女性が一礼した。
「そして、火魔法学のサリヴァン・エッガー先生です」
今度はもう片方の端に腰掛けていた、厳めしい顔つきの男性が立ち上がった。
「お二人は、魔法警察省とグレズリー地方の学校から来て下さいました。盛大な拍手を!」
コンラッドが言うとあちこちから拍手が上がったが、何故か皆表情が硬かった。
なんでだろうと首を傾げるもコンラッドが再度話し始めたので雑念を追い払った。
「…長々しい話は嫌いでしょう。
以上で挨拶は終わりです。好きなだけお食べなさい」
コンラッドが言うや否や、殆どの生徒がご馳走に向かって全力疾走し始めた。
勿論、料理達がある場所は物凄い混みようなのでヘレンはやれやれという顔をして、五人は生徒が引くまで待つ。
「そういえば、何であんなに新任教師紹介の時に皆嫌そうな顔をしたのかしら」
ジェシカがボソッと呟くと、ジェシカの後ろに立っていた男の子が話しかけて来た。
「それは、グレズリー地方の学校から来たと言われたからだ」
話しかけて来たのは、薄茶色のショートヘアにやや横長のフレームレスメガネをかけた年上と思われる男子だった。
眼鏡の奥の瞳は濃い翡翠色で、切れ長の眼差しはキツイ印象を与える。それらから見るに、理知的な優等生のように感じた。
「グレズリー地方の学校というのは、グレズリーシルエット魔法学園しかない。その学園は内部があまり詳しくわからないんだ。故に、闇魔法を密かに教えているのではないのかという噂が絶えない」
そこまで言うと、その男子は眼鏡を上に押し上げ、続ける。
「僕はユリエル・オドワイヤーだ。もう瞳を見てわかった者もいるだろうが、風梟のプリゼノさ。三年生で、アレキサンライス寮だ」
だから瞳が翡翠色なんだ…とユリエルを見ていると、ユリエルと目があった。
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コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
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