6章『アレキサンライス寮』5 ページ39
一歩足を踏み入れると、そこには沢山の新入生の姿があった。
幾つかの丸テーブルと椅子が中心にあり、壁には沢山の動物の絵などがかかっている。
円形の形をした天井は大きな天窓が一つついていて、そこから太陽光が差し込んでいた。
「リリシア!やっぱりリリシアもアレキサンライスだったんだね!」
突然背中に何かが飛びかかってきて、体制を崩すリリシア。案の定ヘレンがそこに立っていた。
辺りを見回すと、フェリックスは何やら他の生徒と談笑しているようだ。有難いことにマコーリーの姿は見受けられない。
しばらくヘレンと談笑していると、突然部屋の中央にグレイシアが突如として姿を現した。
現れたグレイシアは艶やかな黒髪を払って生徒を見渡す。
「すごい…」というささやき声が辺りから聞こえる中、グレイシアは一同をゆっくりと見回して口を開いた。
「ようこそ、アレキサンライス寮へ。私はアレキサンライス寮の寮監督であるラベンダー・グレイシアです。皆さんに変身魔法学を教えることとなるでしょう」
グレイシアは優雅に手を壁に会いた二つの穴に向けた。
「あちらが男子寮、そちらが女子寮です。男女共に三人ずつ一緒の部屋となります」
そしてパチンッと指を鳴らすと、部屋の中央にある一つのテーブルの上に名簿のような巨大な羊皮紙が現れた。
「ルームメイトはもう決定しています。読み上げますから、後の私の指示で部屋へと向かって下さい」
グレイシアはゆっくりと一人一人の名前を読み上げて行く。そして、
「27号室、
リリシアーネ・アクアフォール
ヘレン・フローレンス
ジェシカ・ラインズ」
「やったね!同じだよリリシア!」隣でピョンピョン飛び跳ねるヘレンを横目で見ながら、ジェシカを探すリリシア。
ジェシカは灰色の瞳をこちらへ向けて、目を丸くしていた。
6章『アレキサンライス寮』6→←6章『アレキサンライス寮』4
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
26人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ