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「相変わらず杜撰な警備体制だな。何人かはノすつもりで来たけど期待外れ。そりゃお前の独擅場にもなるわけだ。」
「そりゃそうさ。呪力がなければ気取る事なんて侍でもない限り大半は無理なんじゃない?」
暗い教室。
教卓に座り窓の外を眺めていた五条は、突然の来房者に気付き目を向けた。
深く被っていた黒いフードをゆっくり下ろした来房者、伏黒甚爾は薄く笑みを浮かべる。
「テメェは他とは違うってか。」
「一緒にされる方が困るよ。だって僕、最強だもん。」
「似非侍が。」
冷ややかな空気が教室に充満する。
だがお互いがそれを気にするでもなく、五条はまた窓の方に視線を戻し、伏黒は傍に置かれた机にドカッと腰を下ろした。
「Aは。」
「ん〜?知りたい?」
「うぜェ。言わねぇならいいけど。自分で逢いに行く。」
「やめとけよ。僕に気付かれる事なく侵入は多分無理。僕が留守でももう1人優秀な番犬がいるからね。」
「へぇ?ソイツに俺が劣るって?」
伏黒が嘲笑うように笑みを向ければ、五条は横目でそれを見つめクスリと笑った。
「気になるなら殺り合ってみるかい?半殺しにされた借りを返すに丁度いい機会だしね。」
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にゃーちゃん - 尊いです…!!!!面白過ぎて一話から一気読みしちゃいました(*´ω`*)更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年8月8日 10時) (レス) @page35 id: e862c91e4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 紅蘭さん» ありがとうございます!なかなか更新出来ていませんが頑張ります( •̀ω•́ )و (2022年7月28日 23時) (レス) id: c9709ff1e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - 長く続いでますね〜!頑張ってくださーい (2022年7月21日 23時) (レス) @page27 id: cf67288c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆ | 作成日時:2022年6月25日 18時