【黒バス】淡くて。【赤司征十郎】 (ページ1)

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すごい。ページ1

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帝光中に入学して、初めてあの子と友達になりたいと思った。

濃すぎない、淡い桃色の長い髪と豊満な胸を揺らす彼女に。

周りの目が怖くて、びくびくして、自分の意見が言えない私は、今までずっと周りに合わせて生きてきた。

彼女は、男バスのマネージャーをしている。

帝光の男バス、私たちの世代にはバスケがすごく上手で、その上ルックスも格段に高い人達が何人かいる。

まあ元々男バスってルックス高い人多いけど。

もちろん女子が黙っているはずもなく、ファンクラブなんてものもある。

そんなファンクラブに目をつけられてしまった彼女は、度々嫌がらせを受けている……。

ある日、たまたまその現場を目撃してしまった。

当然刃向かえるような根性も持ち合わせてない私は影でこっそり見ていた。

「桃井さんさあ、いい加減諦めたら？」

「こんなのやられるの嫌でしょお？？」

「さっさとバスケ部やめた方が身の為だよ？」

ああ、桃井さんいつもあんなこと言われてるの…………私だったら無理…………

「私は……………、

辞めないよ」

「はあ？？？」

「ねえ、話聞いてんの？」

「聞いてるよ。だから辞めないの。

＿＿＿私は、彼らの役に立ちたいから！」

『……………………っっっ！！！』

ハッとした。

今までずっと嫌がらせを受けてなお、意思を曲げない彼女が、

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＿＿＿＿ものすごく、輝いて見えたの。

…………私もあんなふうになれたらな。