獄卒少女が10人 ページ11
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カッカッカッ、とチョークで黒板に書く音が響く。
「なぁなぁ、転校生だよな?めちゃくちゃ可愛くね?」
「それな!めっちゃタイプ」
ひそひそと声が聞こえる。
ごめん、全部聞こえてる。
地獄耳ですから。ドヤ。
『鎌倉叶多です。よろしくお願いします』
「「「「((((てか字上手すぎるだろ))))」」」」
「鎌倉ちゃん、字上手!書道とか習ってた?」
『いえ………特には』
「才能の一種かな?
じゃあ、あそこの黄色い髪の男子の隣、空いてるからそこ座ってくれる?」
『はい』
黄色い髪の…………って朝のハーレム(以下略)の男!
正直関わりたくない………!!
無意識に顔に出ていたようで、黄色い髪の男は目を見開いて驚いた表情をした。
でもそれは一瞬で、すぐに笑顔に戻る。
そしてSHRが終わるとずいっと私に近づいた。
「鎌倉さん!オレ、黄瀬涼太、よろしくッス!」
な、なにこいつ………よくわからん。
『よろしく…………?』
「もー、なんで疑問形なんスか!」
『ねぇ、私が嫌そうな顔してるの見たでしょ?
だったら普通は話しかけないでしょ………。
ほんとよくわかんない………』
イライラして、ちょっと当たってしまった。
いけないいけない、冷静にならなければ………
「鎌倉さん、なんかイメージと違うッスね〜」
『ちょっと猫被ってた』
「ちょ、それ言っちゃう?ははっ、面白いッス!」
『はいはい、じゃあ今後話しかけないように!隣の席だけど』
「ええーーー!?もっと話したいッス!
あっ、そうだ鎌倉っち、放課後バスケ部おいでよ!」
『犬か!!!っていうか鎌倉っちって何!?』
思わず上げた大声に、今までうるさかった教室がいきなりしん………と静まる。
『え、な、なに……?』
「鎌倉さん、なんか印象と違う!」
とクラスの女子が笑いながら言う。
それ、さっきも言われた。うん。
「ね!でも、なんか親しみやすくていい!高嶺の花みたいだったからちょっと話しかけるの勇気いった!」
「確かにな!でもやっぱり美人!」
と次々にクラスメイトたちがまた騒ぎ始める。
…………なんか、人間も悪くないかもね。
私も"人間"だったけど。
〜〜〜
すみません黄瀬くんが1年生になっておりました直します
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裏樋 - 面白いですね!!頑張って更新してください!! (2019年11月14日 16時) (レス) id: 2f0207181c (このIDを非表示/違反報告)
沖司美夜(プロフ) - ねむねむさん» こんにちは、コメントありがとうございます。読んで頂いて、面白いと言っていただき感動で色々とヤバいです(語彙力の欠如)気分屋ののんびりとした更新ペースですがこれからも読んでいただけると嬉しいです。( ´ω` ) (2017年11月26日 11時) (レス) id: bf4ebf6ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - 面白いです。応援してます。更新頑張って下さい! (2017年11月23日 17時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美夜 | 作成日時:2017年8月9日 22時