第25話 ページ25
どかん、どかーん!と鳴り響く港に壊れたラジコンが散乱していた。オイオイオイオイ!と避けながら隊士と土方さんはAに教えて貰った場所を目指す。
「そこを左に曲がった所です」
「お前何処から俺達見てんだ」
「え?何言ってるんですかィ。監視カメラとGPS!」
「GPS?ンなもんどこに…」
「何処って土方さんですけど」
「は?」
「あ、因みに下手な事するとGPS爆発するんで…気ィ付けて下さいね?」
そう言われて土方さんは足を止めた。腰にささったトランシーバーの向こうからキャッキャした声が入った。え?GPSって爆発すんの?そんなの聞いたことないよ?土方さんは混乱しました。
「あははは、嘘に決まってるだろィ。ンなもん何処に取り付ければいいんでさァ!あっはは、土方さん今顔真っ青でしょ?おもしろーい!!」
「俺は面白くねーよ!!!このクソガキ!!!」
「あっ、爆発させてもいーですよ?別に。俺の指でボン!しますけどいいんですね?」
「あっはは、今のナシ!!ナシだから!!」
屯所帰ったら一発殴る、そう覚悟して大人しく従う事にした。トランシーバーの向こうから笑い声が聞こえてイライラする。
「おい…おいA?A!!っくそ!!」
「やっほーーーーー!土方さん!!」
「おわぁ?!」
トランシーバーに怒鳴りつければヒョコッとAが出てきた。何処から来たお前という気持ちよりかはおちょくりまくってきたあの感情が蘇ってくる。
「お前GPS爆発させるんじゃなかったのか!」
「アレ?期待してました?なんで信じちゃうんですか〜このこの〜」
「お前後で本当に殴らせて?一回でいいから。一発でいいから」
「そんな事すると総悟に怒られますぜ」
セコムって言うらしいですぜと言う彼にやっぱりホントは仲良しじゃねーかと思った。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2022年6月22日 7時