9話・プレイヤーとキャラクター ページ9
『Aちゃん、次は何に乗りたい？』
「いや、もうこれはデート」
次々と二人で遊園地を回るイベント。これで付き合ってないの？ぐらいに夏油くんはとっっっても優しい。
だけど、頭上に表示された好感度は5%のまま…ってあれ！？いつのまに10%になってるんですけど！？
「なんで？え？遊園地回ってる間になんかしたっけ？」
いや、特に何かを選択する場面やミニゲーム要素的なものもなかったし。私自身は何もしてない。すると、隣を歩いていた彼はパッと私の前に出て
『Aちゃんと二人きりになれて嬉しかったんだ。さっき、家入さんと何か話していただろう？こんなこと聞くのは野暮かもしれないけど…もしかして私と組むように彼女が協力してくれたのかな？』
まて、エスパーか。全部見透かされてるぞ。これってどう返せばいいの！？と迷っていると
『うん、夏油くんのことが気になって』
主人公が勝手に発言した。おい！？そこまでどストレートにいうな！
すると、夏油くんは目を点にした後にくしゃりと笑って
『そっか。ありがとう。実は私もAちゃんのこと気になっていたんだ』
「……」
うん、騙されねぇーよ？普通に同期として仲良くしてみたかったという意味だろ。こんちくしょう！
だけど、夏油くんはその予想を上回る回答をしてきた。
『悟じゃなくて私と二人きりの"選択"をしてくれたこと自体が嬉しくてね』
「え…選択…って」
ドキリとした。胸が高鳴るとかそうじゃなくて。プレイヤーの行動を指すような夏油くんの言い回しに。
もしかして…夏油くんってプレイヤーのことを認知してる？
いや、現実的にそんなことありえない。ありえないんだけど…そうだ！リモコンの音声機能があった。それで一度試して…と口元にマイクを近づけた。
「夏油くんは…プレイヤーの存在を分かってるの？」
と思い切って聞いてみた。が、
『…』
画面の夏油くんは表情ひとつ変えず何も答えない。シーンと自分の部屋が静まり返るだけだった。ハハッ、だよね！そんなことある訳ない…よね。
『夏油くん！次の乗り物に行こうよ！』
という主人公の言葉が表示された。すると、そちらには彼はすぐに反応して『もちろん、次は何に乗ろうか』と表情を崩した。
そうだ、あくまでもゲームだ。ゲーム内の私が恋愛を楽しむ作り上げられた世界。
そこに現実の私が直接介入することはないんだ。
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Omiso(プロフ) - shiorichanさん» さすがですね〜(笑)相当のヤンデレ好きだということが伝わってきます！私もプレイヤーなら3を選んでいましたね！なのでお仲間です(笑)最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年2月28日 20時) (
レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - shiorichanさん» こちらでもコメントありがとうございます！はい！私が描きました！ヤンデレ最高ですよね🤤イラストを褒めていただくことはあまりないのでほっんとうに嬉しいです😆 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のところ私だったら3を選んでバットエンドに突っ込みまス☆ヤンデレ大好物なので−❤ (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のイラストってOmisoさんが描いたんですか❓❗ヤンデレな夏油で目が離せない…😍😍 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» うわん、緑の白猫様！コメントありがとうございます！このお話を書く上で全て意識したことを褒めて下さって本当に嬉しく思います！この嬉しい気持ちを上手く文に表せず歯痒いです(泣)五条の落ち込む表現は力を入れました(笑)本当にありがとうございました！ (2022年2月7日 0時) (レス) @page11 id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2021年12月29日 10時
