21話・50%の友情 ページ21
パリィン!とついに割れた画面。すぐに画面から離れようとするが、その前に伸びてきた手にガシッ!と腕を掴まれた。
『友達の助けを求めるって君は選択したけど…なんで硝子が助けてくれると思ったのかな?50%、半分の可能性に賭けた?それは健気だね。友情を信じる純粋さには惚れ惚れするよ。けど、彼女の性格ちゃんと把握していたかい?私はいくら硝子でも邪魔するなら容赦しない。それは硝子も分かってる』
「どういうこと…ッ…」
『命の危険が迫っている手助けしてくれるのは相当な好感度を上げないと彼女、君を助けてくれないよ?』
命の危険って何それ。私の命が掛かってるとでもいうの?じゃあ、画面に引き摺り込まれたら最後…考えたくない。
「そんな…ッ…硝子ちゃんが私を見捨てるわけない!!!」
『へー、けど、実際現れないだろ?よーく考えて。ただ数日知り合った友達にそこまで手助けする気持ちなんて湧かないんだよ』
「〜ッ」
『100%にあげておくべきだったね。その機会はいくらでもあったはず。それか、悟なら…まぁ、力があるからね。ある程度の好感度でも助けてくれたんじゃないかな?』
「なっ…」
50%である程度の手助けをしてくれた硝子ちゃんに満足していた。五条に関しては0%で仕方がないなんて割り切っていた。だって、私は、最初の選択以外ぜんぶ、そうぜんぶ…
『君、私ばかり選択したじゃないか。なんで今更不満なんだい?心のどこかで私と一緒にこちら側に行くことを望んでいなかった?』
その言葉に抵抗していた力を緩めた。理由は簡単、何も言い返せなかったからだ。図星なんだ。
『いい子だ。さぁ、おいで。君の夢見てた私との恋愛を完成させよう。プレイヤーとしてじゃない。本物の君がこちらに来る番だ』
ズズズッと引き摺り込まれていく。本当にもうダメなのかな。でもよく考えてみたらかいいじゃんか。どうせゲームオタクでなんの取り柄もなくて、何度も夢見てきた夏油くんとの恋愛を叶えられるなら。
いっそ現実世界を諦めるのもあり…だよね。
そうやって何もかも投げ出そうとしたその時だった。
『あんた、本当にそれでいいの?』
助けを何度も求めた友達の声がした。
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Omiso(プロフ) - shiorichanさん» さすがですね〜(笑)相当のヤンデレ好きだということが伝わってきます!私もプレイヤーなら3を選んでいましたね!なのでお仲間です(笑)最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年2月28日 20時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - shiorichanさん» こちらでもコメントありがとうございます!はい!私が描きました!ヤンデレ最高ですよね🤤イラストを褒めていただくことはあまりないのでほっんとうに嬉しいです😆 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のところ私だったら3を選んでバットエンドに突っ込みまス☆ヤンデレ大好物なので−❤ (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のイラストってOmisoさんが描いたんですか❓❗ヤンデレな夏油で目が離せない…😍😍 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» うわん、緑の白猫様!コメントありがとうございます!このお話を書く上で全て意識したことを褒めて下さって本当に嬉しく思います!この嬉しい気持ちを上手く文に表せず歯痒いです(泣)五条の落ち込む表現は力を入れました(笑)本当にありがとうございました! (2022年2月7日 0時) (レス) @page11 id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2021年12月29日 10時