18話・君に対する本音 ページ18
『全てを話してあげる』
という第一声の夏油くんの言葉。いや、それよりも
「教室！？泊まりイベントは！？いちゃいちゃイベントだと思ったのに！」
『悪かったね、泊まりイベントを台無しにして。それにいちゃいちゃって…君、本当に私のこと好きだね』
「大好きに決まってんだろ。宇宙一愛してんぞ、こら」
『…あ…うん。なんかごめん』
「許す」
…って。あれ、いつのまにか私、普通に会話してない？いやいや、またまたそんなこと。
「もしかして音声機能がまた始まってる？」
『いいや。そんな機能最初からないね』
「え゛」
リモコンから目を離して画面を再び見つめれば、ニコリと笑顔を浮かべた夏油くん。
『君に話しかけてるんだよ。主人公じゃない。そう、画面越しにいるAにね』
「とうとう幻覚を見始めか。そろそろ病院に行かなければ」
立ち上がれば、ドンッ！とテレビから鈍い音。そこには夏油くんが拳を振り下ろして画面を叩いたような痕。
『A、ふざけるのもいい加減にしてくれないか？とりあえず、そこ座りなおして』
「あ、はい」
相変わらずの笑顔を浮かべながらも苛立ったように額に青筋を立てる彼にシュバっ！床に座り直した。というか…
「なんで夏油くんが私に話しかけてるの！？え！？は！？どうなってんのこれ！！！」
『それを全て話すって最初に言ったじゃないか。ほら、落ち着いて、ドードー』
「ちょ、馬じゃねぇーし！！！」
『相変わらずツッコミが早いね』
「えへ、そう？ありがとう！って違う違う」
夏油くん。そう、あの憧れ続けた推しのキャラクター夏油くんが、画面越しで私を認知して、話しかけて、笑顔を浮かべているのだ。
「一体、どういう原理？」
『やっと本題に入ってくれたね。説明するよ』
夏油くんは分かりやすく説明してくれた。まとめると、夏油くんがいるゲーム内は実際には呪術廻戦の世界であり、その中で厄介な術式を食らい乙女ゲームのキャラクターとして参加させられていたらしい。
いや、どんな術式だよ。最高じゃねぇーか。
そして、その影響がどういうわけか私のいる世界にまで及ぼしたらしい。
『それでプレイヤーが君だったわけだ。画面越しの私を見る君のだらしない顔。最初は正直ゾッとしたよ』
「あ、うん。普通にめちゃくちゃ傷付く」
でも、当然だよね。全然見知らぬ人から謎に好意を向けられたら。
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Omiso(プロフ) - shiorichanさん» さすがですね〜(笑)相当のヤンデレ好きだということが伝わってきます！私もプレイヤーなら3を選んでいましたね！なのでお仲間です(笑)最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年2月28日 20時) (
レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - shiorichanさん» こちらでもコメントありがとうございます！はい！私が描きました！ヤンデレ最高ですよね🤤イラストを褒めていただくことはあまりないのでほっんとうに嬉しいです😆 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のところ私だったら3を選んでバットエンドに突っ込みまス☆ヤンデレ大好物なので−❤ (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のイラストってOmisoさんが描いたんですか❓❗ヤンデレな夏油で目が離せない…😍😍 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» うわん、緑の白猫様！コメントありがとうございます！このお話を書く上で全て意識したことを褒めて下さって本当に嬉しく思います！この嬉しい気持ちを上手く文に表せず歯痒いです(泣)五条の落ち込む表現は力を入れました(笑)本当にありがとうございました！ (2022年2月7日 0時) (レス) @page11 id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2021年12月29日 10時
