15話•予想外の特級呪霊 ページ15
『私の術式かい？うーん。それは、呪いと対峙するまでのお楽しみにしようか』
シィと人差し指をこちらに当ててきた。そして、『秘密が多い方が君にとってはいいだろう？』って…
「〜ッハァァァァァァーーー、尊い゛っっっ！！」
私の性癖バレバレじゃねぇーか。といっても、夏油くんの術式はもちろん知ってるけど。それがどうストーリーに盛り込まれるか楽しみではある。
『目的地に到着しました』
補助監督のその一声。すると、車内から一変山奥と廃墟が映った景色へと移り変わった。
そして、帳が降りていって夜になり隔離されたこの世界で夏油くんと二人きり。
はしゃぎたい。はしゃぎたいところであったんだけど、
ズンッと重くて暗い効果音がなったのと同時に目の前に突然呪いが現れた。
え、登場はっや。それに見た目がめちゃくちゃ気持ち悪いんですけど。
宙に浮かぶ人型の呪い。しかし、目ん玉が体にあちこちとついていて全てギョロリとこちらを見ている。肌の色も人の血を塗りたくったように真っ赤。
なんでこうも呪いの見た目までクオリティー高くするかな。画面越しでもすごいゾワゾワするほど気迫みたいなものを感じるし。
まぁ、でも二級ならちゃっちゃとシューティングゲームで祓ちゃおうとリモコンを握った。だけど、いつまでもミニゲームが始まらない。え、なんで？
カチカチとボタンを押していると不意に夏油くんが画面に映った。
『Aちゃん、逃げて』
「え？」
そういう彼はボタボタと冷や汗を流して震えていた。まって、何でそんなに焦っているの？いつも余裕な夏油くんが…だ。
そして、こちらに顔向けてはグッと歯を食いしばって
『こいつは2級なんかじゃない。特級だ』
という言葉と同時にバコン！！！と物凄い音がして画面から夏油くんが消えた。いや、正確にはぶっ飛ばされた。
「…ハ？へ？なに、これ」
砂埃と共に映し出された光景は夏油くんが地面にひれ伏して頭からボタボタと血を流した姿。
そして、私に手を伸ばして
『私のこと…ッ…はいいから…早くッ…逃げて…ッ…』
弱々しい声で苦痛に歪んだ表情。その途端にピコンと場違いに表示されたあの選択肢だった。
1、特級と戦って夏油くんを助ける
2、助けを求めて夏油くんを置いていく
3、逃げる
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Omiso(プロフ) - shiorichanさん» さすがですね〜(笑)相当のヤンデレ好きだということが伝わってきます！私もプレイヤーなら3を選んでいましたね！なのでお仲間です(笑)最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年2月28日 20時) (
レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - shiorichanさん» こちらでもコメントありがとうございます！はい！私が描きました！ヤンデレ最高ですよね🤤イラストを褒めていただくことはあまりないのでほっんとうに嬉しいです😆 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のところ私だったら3を選んでバットエンドに突っ込みまス☆ヤンデレ大好物なので−❤ (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
shiorichan(プロフ) - 最後のイラストってOmisoさんが描いたんですか❓❗ヤンデレな夏油で目が離せない…😍😍 (2022年2月28日 20時) (レス) id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» うわん、緑の白猫様！コメントありがとうございます！このお話を書く上で全て意識したことを褒めて下さって本当に嬉しく思います！この嬉しい気持ちを上手く文に表せず歯痒いです(泣)五条の落ち込む表現は力を入れました(笑)本当にありがとうございました！ (2022年2月7日 0時) (レス) @page11 id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2021年12月29日 10時
