9話 ページ10
あの人と会ったあとの数日は何事もなく過ごせた。
だけど、今日はまたあの人と会う日。
自ら会いにいくのではなく彼が週に一度必ず帰りにいるから会えざるをえないのだけれど…
学校も終わり、帰り道を歩いていると見えてくる公園。
すると、案の定あの人が公園の出入り口で壁にもたれ、ポケットに手を突っ込みながらかったるそうに待っていた。
その姿を見るだけで、グシャリと心臓が押し潰されるように憂鬱になる気持ち。
ワクワクやドキドキなんてない。
いつものよう帰れないのがこんなに苦痛だなんて…
ザッと私の足音に気づいたあの人は不意にこちらを見る。
先ほどのかったるそうな表情とは一変して嬉しそうに笑みを浮かべる彼。
だけど、それとは裏腹に苦笑いしかできない私。
またいつものように おつかれ と声をかけてきて公園の中に連れて行かれるんだろうな…
と思っていた。だけど＿＿＿＿＿＿
「A」
不意に彼から私の名前が呼ばれた。
一切教えてもいない。私の名前が彼の口から…
「なんだ、聞こえなかったのか。A。もしかして名前間違ってたか？」
間違ってるはずがない。私の正真正銘の名前。
サァーと血の気が引くように強張る体。
この前名前を聞かれたときには教えなかった。
名前を知られることが嫌で、私のこと知って欲しくなかったから。
なのに…どうして…ッ…！？
「ッ…なんで…知っているんですか…」
震える声でそう聞くと彼は赤い目を細め、ニヤリと口角を上げれば
「さぁー？なんでだろうな」
恐怖で青ざめる私に対してまるでその反応を楽しむかのようにクツクツと笑いながらそう答えるだけだった。
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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (
レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います！実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです！！！バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした！最後まで本当にお疲れ様でした！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています！！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年5月4日 22時
