8話 ページ9
"週に一度"必ずあの公園で学校から帰ってくる私を待つようにそこにいるようになった男の存在。
無視して通り過ぎることなんて出来ない。
たださえ人通りが少ない場所。
もし無視したことによって彼の機嫌を損ねて何かされた時、助けも呼べないし、女の私では抵抗もできない。
それに彼は既に…
「学校は終わったのか。お疲れ様」
学校から帰ってくる私が公園を通り過ぎないように公園の出入り口に立って待っているのだ。
その声にビクリと肩を揺らし、恐る恐る彼の顔を見るとフッと口角を上げて
「そんなビビらなくてもいいじゃん」
ケタケタと笑いながら私の手首を掴むと、公園の中でも端にあり、木の影が差してあまり人目がつかない場所にあるベンチに連れて行かれて座らされる。
そして、その隣にドカッと彼も座った。
「よく学校なんてつまらないところに通えるよな。やめちまえばいいのに」
「そんなことできませんよ…」
「ま、お前は将来があるもんな」
こうやって雑談を交わすだけだが、たいして知らない人と話すのは正直苦手だし、それに…
よくよく話を聞いていれば、彼はまともな生活を送っていないことは確か。
私と彼は住む世界が違うのだ。
前まで非日常を求めていた私にとって今のこの状況は願ってもないことだと思う。
だけど、実際こうして非日常が現実になると後悔しかない。
なんで私はあの時この人に声をかけてしまったのだろう…
「そういやお前の名前聞いてなかったよな。名前教えてくれよ」
「え…名前ですか」
「あぁ、そのぐらいいいだろ？」
何もよくない。名前だって個人情報だ。
いい人ならば教えたって構わないと思うけれどこの人にいたっては…
「ッごめんなさい。流石に名前までは…」
断るのが怖かった。
機嫌を損ねるんじゃないかって、前のように殺されかけるのではないかって…
けれど＿＿＿＿
「あー、そうか。ならいいや」
あっさりと納得してくれた。
なんだ、よかった と心の中でホッとした。
「…」
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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (
レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います！実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです！！！バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした！最後まで本当にお疲れ様でした！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています！！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年5月4日 22時
