24話 ページ25
ガッと腰を掴まれ、抱き寄せられれば
至近距離に近づけられる顔、揺れる彼の紅瞳、顔にかかる吐息。
スッと私の頬を撫でると彼はニッと笑い、口を開く。
「あいして…「A！！！」
彼の言葉を遮るように重なった私の名前を呼ぶ声は、大好きな勝己のもの。
バッと声がした方へ顔を向けると、こちらに走ってくる勝己の姿があった。
「〜ッ勝己！！！」
すぐに勝己の方へ手を伸ばし、目の前の彼から離れようとする。だけど…
「チッ、なんでこうもタイミングが悪い？あァ、ダメだ、A。絶対いかせないから。俺はお前に伝えたいことがあるんだよ…なァ！！！！」
勝己の方に伸ばした手を振り落とされれば、逃さないというようにギチギチと強く抱きしめられる体。
それを見た勝己はグッと顔を歪め、ダッと一気にこちらに詰め寄る。
「ッてめぇ！！！Aを離しやがれ！！！」
グッと拳を握り、勢いよく彼に振りかぶった。
だけど、その瞬間に彼はバッと勝己の顔へ片方の手を伸ばし掴もうとする。
嫌な予感がした。
このままだと勝己はこの人の個性によって粉々にされてしまうんじゃないかと…
「ーーッもうやめてッ！！！！！」
喉が張り裂けそうなほどの叫び声を出し、もうダメだと思ったそのときだった＿＿＿＿＿
突然、ブワリと周りが黒い闇で包まれる。
「"死柄木弔"。ここで問題を起こさないでください」
背後にいつのまにいたのか黒い姿をした人の姿。
この人は一体いつから…
それに、死柄木弔って誰のことを言っているの？
混乱している最中、彼はかったるそうに黒い霧を出している人に
「黒霧…なんでここにいんだよ」
「なんでって迎えに来たのですよ。一般人には手を出さないと約束したでしょ」
それに…と付け加えれば黒霧？という人が彼に耳打ちをする。
すると、彼は納得したようにニィと笑みを浮かべればスルリと私を離す。
そして、勝己と私から距離を置くように離れれば
「悪いな、今日はここまでだ。なァ、A。今更だけど俺の名前は死柄木弔。次会うときは覚えていてくれよ？」
ちゃんとここにな と自身の頭をトントンとし、ニヤリと笑うと途端に闇とともにあの人は消えた。
「すぐに迎えに行くから」
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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (
レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います！実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです！！！バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした！最後まで本当にお疲れ様でした！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています！！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年5月4日 22時
