19話 ページ20
家を出る前に勝己の両親に お世話になりました と一言伝え、急ぎめに自分の家へ向かう。
彼の家から私の家までさほど離れていない。
急がなくても時間に余裕はあるかな。
と考えていたとき ピロリンっ！と携帯が鳴り通知を見てみると勝己から
「(すぐ迎えにいく)」
とメッセージが送られてきた。
え？！すぐってどのくらいなの？
とにかく、迎えにくる前に早く着替えなきゃ！！
歩く足を小走りにしてその場を駆け出した。
それからなんとか家に着いた私は、彼が家のインターホンを鳴らす頃にはなんとか着替えと準備は終えていた。
「はーい」
ドアを開けると、かっこよく服を着こなしムスッとこちらをみる勝己の姿。
「…スカート短けぇ。履き替えてこい」
「え？そうかなって…第一声がそれ？もっとこう…可愛いとかないの？」
せっかく短い間で頭を捻って考え出したのに…とムッとして、わざとらしく怒ったようにそういうと
「あ？いわねぇーだけでめっちゃ思っとんわ」
あたりまえだ というようにサラッとそう言われて顔に集まる熱。
「ハッ、ゆでだこみてぇーだな」
「う、うるさい」
そういっても彼はケラケラ笑う。もうっと言いながら叩くとパシッと掴まれる手。
「時間もねぇーしもういくぞ」
私を見つめてギュッと手を握る彼に応えるようにそっと握り返した。
〜〜
勝己との久しぶりのデート。
デート先は近所のショッピングモール。
服を選んだり、ゲームセンターで遊んだり、美味しいものを食べたり、特に特別なことはしてないけれど楽しくて仕方がない。
きっと大好きな勝己が隣にいてくれるだけで大切な時間になるんだ。
「A、喉乾いただろ。買ってくるからそこのベンチで待っとけ」
「わかった。ありがとう！」
そういうと軽く私の頭を撫でたあと行ってしまった。
さりげないその仕草さえも今日は特別に感じてにやける口元。
きっと他の人から見れば、だらしない顔をしているんだろうな。
勝己が帰ってくる前に引き締めなきゃ。
キュッと口を結び上がる口角を抑えようとしてたとき、突然ドカリと隣に誰かが座る。
人が来ちゃった。こんな顔を見せられない…！
と内心焦っていたときだった。
不意に肩に手が乗る感触。そして＿＿＿＿
「随分とご機嫌だな、A」
聞き覚えのある声。バッと隣に顔を向けると、
「俺の前ではそんな顔しないくせに」
赤い瞳を細めて、ニヤリと笑うあの人の姿があった。
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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (
レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います！実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです！！！バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした！最後まで本当にお疲れ様でした！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています！！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年5月4日 22時
