14話 ページ15
あの夜を超えて、迎えた朝。
体も心も怠くて仕方がない。
もうこのまま学校をサボって寝ていたいけど、親にも心配かけたくないし、不審に思われたくない。
その一心で学校へ通い、授業を終えたあとすぐあの公園に向かった。
次の週に待っている とあの人はいっていたけれどきっと今日も私を待っている。
そう確信できるのは、自惚れてるわけじゃないけど昨日私が会いにいかなかったから…
そして案の定、急ぎで公園に来た私を出迎えるように嬉しそうに笑みを浮かべるあの人の姿があった。
いたことにうんざりすることよりも不機嫌になっていないことに心底ほっとした。
「嬉しいなぁ。急いで来てくれて。そんなに俺に会いたかったか？」
そんなわけない。
これ以上不機嫌にさせたらどうなるか怖いから。
なんて本心を曝け出すわけにもいかず、静かに頷くとよりいっそうご機嫌そうに笑みを浮かべる。
「ほんとお前と出会えたこと運命と言っても過言じゃないな。やっと俺と同じヒーロー嫌いな考えのやつを見つけたんだから」
そう言ってクツクツ笑い、私の手を取る。
嘘で塗り固めたヒーロー嫌い。
こんな茶番がいつまで続くのだろう。
早く終わらせたい。そう思うけどそれが出来ない。
思い出されるのは昨日の夜の出来事。
家の前に立って赤い目を光らせて、私に向けて
「(なんで約束破ったんだよ)」
その一言を不機嫌そうにボソリと告げる光景が蘇る。
家まで迷惑かけられない。
それに、これ以上の日常を壊されたくないんだ。
「A」
不意に呼ばれた名前。この名前だって教えてないのに当たり前のように呼んでいる。
「はい、なんですか？」
「俺最近思ってたんだけどさ、1週間に一回じゃなくて毎日お前に会いたい。ダメか？」
赤い瞳を揺らしながら、懇願するように私の目を見る彼。
だけど、毎日というのはどうしても承諾できない。
「ッそれは私その…部活とかありますし…」
「え？A部活やってたっけ。帰宅部だろ。嘘つくのはよくないよな」
なんで知っているの。なんでそんなことまでばれてるの？
怖かった。会うたび会うたび私の情報が彼にバレている。
「で、俺と毎日会ってくれるよな？」
そう言ってギロリと赤い瞳をこちらに向ける彼は先ほどとは違いとても威圧的な目。
結局、私は肯定以外許されることはなく頷くしかなかった。
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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (
レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います！実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました！！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです！！！バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした！最後まで本当にお疲れ様でした！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています！！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年5月4日 22時
