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1話 ページ3

noside


交通事故から数日後、祖母の家に引き取られた。



祖父は先に他界していた。



祖母はすごく優しくしてくれた。



でもAは甘えることができなかった…。



しばらくして祖母の家の近くの幼稚園に通うようになった。



無口で笑顔を見せないAはいつも1人ぼっちだった。



そんな時1人の女の子が笑顔で声をかけてきた。



「ねぇ、Aちゃん!あっちで一緒に遊ぼ!!」



その子の指差す方には他の女の子がたくさんいた。



みんなぬいぐるみで遊んでいた。



女の子は続けて言った。



「Aちゃんはお気に入りのぬいぐるみとか持ってないの?なかったら私の猫ちゃんのぬいぐるみ貸してあげるよ?」



急にたくさん話しかけられたのでAは焦った。



そして少しづつ言葉を振り絞って答えた。



A「…ぬいぐるみ……ある…よ…。……お気に入り…大切なぬいぐるみ…。」



そう言いながら女の子の目の前に自分の持っていたぬいぐるみを突き出し見せた。



女の子は首を傾げた。



「え、どこにあるの?Aちゃんのぬいぐるみ。」



Aは驚いた。



他の子達も不思議な顔をして首を傾げていた。



まるでこのぬいぐるみが自分にしか見えていないようだった。



A「…ここ…!……みえないの…?くまの…ぬいぐるみ……!!」



女の子は何も言わず他の子のところに戻って行った。



そしてヒソヒソと話し声が聞こえはじめた。



「変な子」「何言ってるんだろう」「怖い」……



その場にいるのが辛くなってAは走って逃げたした。

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むぎ - 絵がすこ (2020年6月14日 23時) (レス) id: a4ce7c7070 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やまねこ | 作成日時:2017年5月11日 0時

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