頭のおかしい特待生 (ページ3)

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エ「監督生ー！」

ドタバタと聞こえる足音とともに、俺達の友達が走ってくる姿が見える。

『お！デュエスだ！』

エ「だからちげえって！」

『全否定じゃん』

デ「特待生、勉強教えてくれないか？」

『デュースに至ってはスルーかよ』

言葉は素っ気ないが、俺の隣の席に座り、デュースに勉強を教え始めるあたり、彼女はお人好しだ。

エ「俺にも教えてくれよ！」

『いいよー！』

監「俺も！」

優しくて、つい頼りたくなってしまうような、そんな存在。

だけど俺達は素直になれなくていつも毒を少し吐いてしまう。

エ「お前意地悪！やっぱジャックに教えて貰お」

『あっそー！どうぞご勝手にーw』

俺達があの時、彼女の気持ちに気付いていたら、何かしてあげられただろうか。

『あは、つらいつらいつらい』

これはいつの日かの監督生の後悔。

＊