【WT】花天月地【Smile】 (ページ5)

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入学式はカッツ！！

-------------ｷﾘﾄﾘｾﾝ--------------

長い長い入学式が終わり、下校となった。部活は明日から始めるらしいので、今日は早く帰れる。しかし、花の様子を見ておきたいので、凛を待ちつつ花の世話をする。

暫く私が植えた花を眺めていると、凛がやってきた。

『あ、凛』

rn｢よし、帰ろ！
・・・あれ、この花達私植えた記憶ないけど・・・｣

『私が植えたの。アネモネ、サクラソウ、クロッカス』

rn｢へ〜。でも全部花の色が紫だよね。花のチョイスも気になるなぁ｣

凛はこの花達の花言葉を理解しているのか私にはよく分からないが、恐らく気づいていないと信じたい。

rn｢ん・・・？？あ、そーゆー事？｣

なんだよ知ってんのかよ！！
恥ずかし過ぎるんだけど！

『なにニヤニヤしてんだよ気持ち悪いな。
ってかそれはどういう事なのw』

rn｢全部恋に関する花言葉も含んでるし。
Aって好きな人いんの！！？｣

『いないよ。普通に見た目が綺麗だから選んだだけ。別にそういう人とかいない。もし居たら居るって言うし』

rn｢なぁんだ、つまんないの〜｣

『私の話なんか聞いても面白くないでしょ。
ほら、帰るよ』

rn｢はいよ～｣

そして私達は校門を出たが、凛が急に私の方を見て｢ハッ！｣と息を飲む音がした。

rn｢A前髪のピン！着いてない！！｣

『・・・嘘、凛ごめん！一回教室戻って探してくる！』

rn｢待ってる〜！！｣

ヤバいどうしよう・・・！！
大切なものなのに！

校舎へ全力疾走していると、声をかけられた。

sm｢あの・・・蔓日さんで合ってますか｣

『そうですが！私急いでるのでこれで・・・』

sm｢待って下さい。これ、蔓日さんのですかね？机の上にありましたけど｣

そう言う紫苑さん？だったっけ・・・
その人の手元には私のピンがあった。

『そうです！わざわざありがとうございます、お礼はどうしましょう・・・』

sm｢お願いに近いかもしれませんが、蔓日さんが良ければ敬語無しで話しませんか？
同じクラス且つ隣の席なので話す機会は多いと思いますが｣

『それでいいんですか？
明日の昼奢れとかそういうのでも構いませんが』

sm｢俺がそれでいいから言ってるんですよ。
蔓日さんが無理ならば諦めます｣

『私はお礼する身なので、もちろん大丈夫ですよ。Aって呼んでください。』

sm｢俺は笑琉でも何でも。
改めてよろしく、A｣

『ん、よろしくね、笑琉。
私友達待たせてるから行くから。またね』