【WT】花天月地【Smile】 (ページ4)

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自己紹介の時間が終わった為、凛のいる2組へ行こうと思い教室を出ると、凛が入り口付近で待っていた。

『凛、ごめん遅くなって』

rn｢あ、A！全然平気。早く屋上行こ！ほら弁当持って！｣

『そんなに急がなくても逃げないよ』

rn｢いつもの場所取られてもいいの！？｣

『それは嫌だけど』

rn｢じゃあ早く行こ！！｣

『はいはい』

私は急いでロッカーから弁当を出し、凛と一緒に屋上へ向かう。

屋上へ着いたが、いつもの場所は取られてはいないものの、恐らく先客であろう6人の男子生徒が居た。

『わー・・・なんかやだ』

rn｢なんかやだって何w
別に大丈夫だって！｣

『嫌なもんは嫌。でも移動すんの面倒だし良いよ』

rn｢半ば嫌々そうな態度だったのは私は見てないからね。早く食べよ、30分で昼休み終わるし｣

凛が弁当を広げ始めたので、私も弁当を広げ、食べる準備をする。

が、しかし

『・・・視線を感じる』

rn｢気にしないの！せっかくの時間が台無しになっちゃうから！｣

『じゃあ気にしない様に頑張る』

rn｢それでこそA！｣

『それでこそってどういう事』

rn｢細かい事は気にしないタイプだから｣

『へぇ・・・凛には私がそう見えるのね』

そして暫く他愛ない話をしているうちに、時間が近いのか、彼らが屋上から出て行く準備をしていた。

rn｢あと10分とかだし私も行こっか｣

『・・・・・・』

rn｢A？｣

『あぁごめん、あの人たちの中に同じクラスの人居たから』

rn｢へ〜他人に興味無いって言ってたAでも気にするんだ、珍し｣

『別に興味無いって訳では無いけど』

rn｢・・・Aってあの人たちの中に好きな人とか居たりする？｣

『それは無いよw
多分みんな私の中では初対面だし』

rn｢なぁーんだ、つまんないの〜｣

『凛は私に何を求めてるの』

rn｢ん〜？私はAに青春を謳歌して欲しいって思ってるだけ。あと2年で人生に一度の高校生活が終わるんだから｣

『別に今じゃなくても・・・』

教室へ戻る最中も凛と話をしていた。私は凛と居れれば良いからさ。

ru｢次入学式？｣

『そうだけど。どうせまた校長の長い話聞きたく無いなとか考えてんでしょ』

rn｢あったり〜。多分Aもそう思ってるでしょ｣

『当たり前じゃん、私寝る気でいたし』

rn｢それは強い｣

『あ、教室着いた。帰り一緒ね』

rn｢言われなくても分かってるから。またね〜｣

凛と別れ、教室へ入る。
相変わらず教室暖かいから此処に居たい。