93話 ページ47
_______まさか甘くないお菓子の詰め合わせがあるとは思ってもみませんでした
そして約30秒後、私の身体くらいまではあるんじゃないかと言うほどの大きな白い袋を持ってきました
普通のお菓子の詰め合わせの方は淡いピンクのと白いレースで二重リボンされていました
一方、甘くないお菓子の詰め合わせの方は白でピンクのレースで二重リボンされていました
何だか逆の色で面白いですね...
『じゃあ、それを頂きますね』
「ありがとうございます。6ガリオンになります」
_______私がそう言った途端、若い魔女さんはそう言っていました
その後、お金を払って不意に店のドアの方を目を向けると既にリーマスが店の外でホワイトチョコレートを幸せそうに頬張っていました
...いつの間にレジを済ませてたのでしょうか?
この行動に私は驚きを隠せませんでした
まぁ、人それぞれなので気にしないでおきましょう
何とも可愛らしい袋を貰い、若い魔女さんに一礼をした後、店の外へと向かいました
外に出ると近くのイスに腰をかけながら、リーマスが幸せそうにチョコレートを口に運んでいました
『おやおや、美味しそうに食べてますね』
_______私がリーマスの後ろから声をかけるとすぐに振り向きました
するとリーマスが「おうえっあっえおうぇううぉ」←と口にチョコレートをいっぱい含みながら言っているので何を言ってるのかさっぱり分かりませんでした
それに口の中に物が入ってるのなら喋ってはいけないとお母様が言ってました
メアリーおば様曰く「行儀が悪い」との事です
私が不思議そうな顔で見ているとリーマスはそれを察したのか慌ててゴクンとチョコレートを飲み込みました
「置いてっちゃってごめんよ?我慢できなくて」
『大丈夫ですよ。誰だって我慢ができなくなりますからね』
_______リーマスは申し訳なさそうにそう言ってきたので私は気にしていないと優しく言いました
それより、リーマスってチョコレートが好きなのでしょうか?
私はリーマスの手にある食べかけのチョコレートをチラッと見ました
『リーマスはチョコレートがお好きなのですか?』
「うん!チョコレートって最高だと思うんだ。Aもそう思うだろう?」
『フフッ)...そうですね。私もチョコレートは好きですよ』
「だろう!」
_______私が問いかければリーマスは顔を輝かせながら答えたつつ問いかけてきた為、私もチョコレートは好きだと答えればリーマスは再び顔を輝かせましたが、すぐに少し顔をうつむきました
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年9月17日 22時