73話 ページ27
_______私が金の光景に声を漏らしているとメリュジーヌが金庫を見ながら、そう言ってきました
宝石やアクセサリー、中にはドレスが混じってました←
金貨の山も多いですが、宝石やらアクセサリーやらドレスやらがはるか彼方まで広がってました
『...これが...宮野家の金庫ですか...』
_______私は思わず声を漏らしてしまいました
...おっと、感動している場合ではありませんね
とりあえず私が作ったブラックホール袋に必要以上のお金を詰め込みました
これでも金庫からは1/100くらいしか減ってません
金貨の山...めちゃくちゃ多いですね(苦笑
[A、お金はもう大丈夫なの?]
『[大丈夫ですよ。これくらいあれば十分ですから]...よし、これくらいですかね』
_______メリュジーヌにそう言われ、私は蛇語で静かにこう言っておいた
袋をポケットに詰めた後、金庫を出ました
鍵を縦にすると今度は鎖が逆再生したかの様に最初の光景に戻りました
銀行を出ると先ほどよりも人が増えてきました
鍵をポケットに入れ、まず始めに制服を買うべくメリュジーヌを連れてマダム・マルキン洋装店へと向かいました
『[ここでリリーかセブルスに会えたらいいですね...]』
[Aの初めての友達の名前ね?大丈夫よ。きっと何処かでまた会えるわよ!]
『[クスッ)そうですね。メリュジーヌの言葉を信じます!]』
Aが蛇語でメリュジーヌに話しかけている
メリュジーヌもAに話しかけていた
_______メリュジーヌの言う通り、私はリリーかセブルスに会えるのを信じながら、マダム・マルキン洋装店へと足を踏み入れました
「お嬢ちゃん、ホグワーツなの?」
『はい、そうです』
Aが店に足を踏み入れると一人の魔女が出てきてこう言っていた為、Aは静かに答えた後、顔を上げる
_______顔を上げればきっと首に付けているチョーカーが見えますよね...
その時、首に付けていたチョーカーがキラリと光り、それを見ていた魔女は目を見開きました
「あら、ミヤノ家のお嬢さんじゃないの。待ってたわ。とりあえず寸法させて貰おうかね。ミヤノの制服、ある程度のサイズは揃えておいたから...もう一人お若い方が丈を合わせている所よ」
_______魔女が私にそう言ってきました
店の奥に視線を移すと赤毛の女の子が踏み台に立って、もう一人の魔女にローブを着せられていました
まさか...あの女の子はリリーなのではと思っていましたが、別人の可能性もあるので静かにしてました
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年9月17日 22時