あの日を繰り返すように【KZ】

に＃新城sibe ページ2

もう、翼クンったら。


あんなの痛くもないくせに。


翼クンの赤い熱い物が留めなく流れていく様子を


私はただ愛おしく見つめていた。


私の手で苦しんでいる翼クンが


私のモノになった気がして


私だけのモノになったように思えて


私の愛だけを受けて


ねぇ、翼……クン？


その肉体を……私に、頂戴？


いっぱいいっぱい愛してあげるから、さぁ……？



──────その時


私は我に返った。


記憶が無い


留めなく流れていく赤いものが


翼クンを呑み込んでいく


助けなきゃ……っ！


私は必死にナースコールを押した。


看護師さんが来て、私は状況を説明した。


「急に苦しみ出してっ……！」

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