2度目の血の海 ページ11
施設の方々が次々に
声のする方へと走って行った
変な胸騒ぎがする。俺も急いで追いかけた
ついたのはさくら先生の部屋の前
「いっ、、いそいで、、っ！！！
誰か、、
救急車をよぶんだ、、っ、！！！」
館長の声がする
すると青ざめたような表情をした施設の人が
部屋から1人出てきた
ものすごく慌てた様子だった。
震える手を押さえながら
必死に電話で救急車を呼んでいる
大人たちが何人も部屋に集まってきた
俺はこっそり部屋の中を覗いた
「、、、っ、？！」
俺は思わず息を止めた
壁一面に広がった赤い液
まるで、血の海のようだ
まるで‥‥そうあの時と同じ。
俺が両親を亡くした
あの時の光景が甦る
部屋の中には血だらけで裸姿の
遺体が２つ転がっていた。
身体は姿が分からないほどに
酷く切り刻まれていた。
その声、事件の捜査が始まり
一つはさくら先生、
一つは彼女の当時の恋人であった
施設の男性職員であると判明した
血だらけの部屋の中で
なにかが一瞬キラリと光った
遠くから目を凝らしてみると
それはアイツがさくら先生の為に
毎晩こっそりと作っていた指輪だった
俺は急いでアイツを探した
しかし、何処を探しても見つからない
何でこんなことをしたんだ‥
お前はこんな奴じゃない
どうして‥どうして
俺は涙が止まらなかった
信じていたんだ
信じたかった
「__俺たち
もう、本当の兄弟だよな___！‥」
ニカっと笑うあいつの
太陽のように眩しい笑顔
でもそれはどこか
月のように儚く
悲しくもあったんだ
俺はそれに気付いてやれなかった
事件の日から
あいつは姿を消した。
施設の中でも
犯人はあいつだと皆分かっていた。
館長は必死でアイツの行方を探していたが
俺がこの年になるまで、
あいつに関する情報は何もでてこなかった
もはや消息してるのかさえ
不明であった、
俺は別の施設に移動になり
そこで大人になるまで面倒を見て貰い
今、こうして刑事になった
それは少しでもあいつの情報を
知りたかったからだ。
あいつにもう一度会える事を
俺は願っていた
白岩が口にしたその名前は
「
_____domino. 」
施設では、子供達は全員
自分の名前ではなく
他に名前を持っていた
ドミノ‥‥ それは間違い無い
あいつの
コードネームだった
ドミノ‥‥‥
いや、
木全翔也。
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ひなた - 更新楽しみに待ってます！ (2020年6月20日 10時) (
レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
adamay - めっちゃ面白いです!!こんな感じのお話めちゃ好きです!!次楽しみにしています。 (2020年4月15日 9時) (レス) id: 10e4efab96 (このIDを非表示/違反報告)
cyuma??(プロフ) - 大好きまたさま コメントありがとうございます＾＾楽しみにしていて下さい！ (2020年4月1日 4時) (レス) id: 4b481b7708 (このIDを非表示/違反報告)
だいすきまた - こういうお話が好きなので続きがとても楽しみです！頑張ってください！ (2020年4月1日 4時) (レス) id: 94215c1187 (このIDを非表示/違反報告)
cyuma??(プロフ) - 木全JAMさま コメントありがとうございます＾＾更新頑張ります！ (2020年3月29日 22時) (レス) id: 4b481b7708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cyuma | 作成日時：2020年3月29日 6時
