愛をこめて花を君に【高尾和成】

８輪目:ハルジオン ページ10

高尾「Aちゃん〜♪やっほー」
A「高尾君…！いらっしゃい！」
今日もいつものリアカーを漕いできていた。いつも緑間も一緒だが、あまり興味が無いのか、いつも一人リアカーで待っている

高尾「妹ちゃんが風邪ひいちゃってさ〜。なんかお見舞いに買おうかなって」
A「えっ、それなのにわざわざここまで？なんか申し訳ない……」
高尾「いいっていいって！いいトレーニングになるしな、身長190オーバーの男のっけて自転車こぐの」
緑間「高尾」
緑間の怒気のこもった呼びで高尾は黙った。
A「これとかどうかな？ポーチュラカ」
高尾「はーなんか小さいな」
A「だから可愛いんだよ。花言葉は"いつも元気"」
高尾「買った」
A「やったー♪」

ー……

緑間「……いつまであそこに行くつもりなのだよ」
高尾「んー……せめてインハイ終わるまで様子見かな。てか、真ちゃん俺があの子の事好きって知ってたの？」
緑間「……そうなのか？」
高尾「言わなきゃ良かった忘れろ今すぐに」
緑間が物凄く鈍感だった事がぬけていた。おそらく今世紀最大の後悔と言ってもいいほどの失敗だった。
緑間「……学校も違うというのに、いつそんな時間が……？」
高尾「うっ……真ちゃんに恋愛話する日がくるとは……まぁ、一目惚れってやつだよ」
高尾は(若干顔を赤らめつつ)話し出す

高尾「海常の練習試合の帰りに、あそこの店を通り過ぎたんだよ。その時にAちゃんと目が合ってさ、最初は恋なのかよく分かんなかった。けど、お好み焼き屋で偶然再会して。なんか好きだなーって思ってさ。そこで初めて自覚したんだよ」
緑間「…………」
高尾「って、こんな話真ちゃんわかる？？」
緑間「……恋愛なんぞ、した事がないからな。それはわからないが。」
高尾「が？」

緑間「………中学時代、キセキの世代全員と交流をもってたからな。惹かれる何かがあるのだろう」
高尾「……へー？」







Q.予選のとき緑間の事を忘れていたのは？
A「緑間君がキセキの世代だって知らなくて、ちょっと抜けてましたえへ」


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８輪目:ハルジオン

花言葉:追想の愛

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