29輪目:黄スイセン ページ31
紫原「黄瀬ちんとはどうなったの?」
A「どうって……仲良くしてるよ?」
紫原「そうじゃなくてさぁ、付き合ってたりするの?」
その言葉を聞いた瞬間Aは吹き出した
A「なななな何言ってるのかな敦君!?」
紫原「えっ、黄瀬ちんまだ告ってなかったのー?ちょっとひくわ……」
A「というかなんで黄瀬君が私の事好きって前提で話進めてるのかな……!?」
顔を赤く染めながら話すAに紫原は全てを察する
紫原「……自分は恋してるって分かってるのに、他人からの好意はわからないって、恋愛なかなか不思議だよね〜」
A「……?どういう…?」
紫原「あー、こっちの話〜。Aちんはさ」
紫原はAの方へ体を向け、屈みながら右手の人差し指をAの鼻へちょんと置いて続けた
紫原「ちょっとは自意識過剰になってみてもいいと思うよ」
A「……?」
紫原はAの頭についてるコスモスの髪飾りをそっと撫で、軽くため息をついた。
紫原「なーんか黄瀬ちんが可哀想に思えてきた俺」
A「?????」
紫原「……よく思い出してみたら〜?その髪飾りの本当の意味」
A「……本当の、意味?」
紫原はそう残すと、飛行機の時間だからもう行くね、と言って去っていった
Aはしばらく、その場から動けなかった
〜☆
紫原「……」
黄瀬『これ、Aちゃん好きそうじゃないスか!?』
紫原『あ〜、Aちん、コスモスが一番好きな花って言ってた〜』
黄瀬『やっぱり!俺の目に狂いはなかったッス!!これ買ってくるッスね!ありがと紫原っち♪』
紫原「……幸せならそれでいいって思ってたけど」
どちらか一方しか報われないのも、なかなかあれだよねぇ
氷室「……へ〜。敦も恋愛のアドバイスができるなんてな」
紫原「……盗み聞きとか趣味悪いよ室ちん」
氷室「はは、すまない。敦を迎えに来ただけなんだけどな」
氷室は紫原と歩きながら、片想いか。と呟く
氷室「……片想いは楽しいとも言うらしいが、辛い事の方が多かったりするよな」
紫原「……室ちん?」
氷室「……なんでもない。走ろうか、監督に怒られる」
紫原「うわ、それはめんどいな〜走る」
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29輪目:黄スイセン
花言葉:もう一度愛してほしい
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QOO - すごく面白いです!地味に「柴原」本名なので設定見たときは目を疑いました(笑)やっぱ和君カッコイイですね・・・ますます惚れました。夢主ちゃんと和君ハッピーエンドで終わってほしいですね・・・花言葉すごく勉強になります!!これからも頑張ってください!! (2018年2月26日 20時) (レス) id: 5adcb33c47 (このIDを非表示/違反報告)
くま - すごく面白いです!物語も楽しいし、花言葉とかも勉強になるしこれからも頑張ってください。 (2017年7月9日 14時) (レス) id: 33029edfb0 (このIDを非表示/違反報告)
実音(プロフ) - 夜叉様ありがとうございます!大変嬉しいお言葉です:::頑張りますので楽しみにしていて下さい!! (2017年6月7日 18時) (レス) id: 5df54606b0 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - この作品が大好きです!高尾くんとハッピーエンドで終わってほしいですね……これからも応援しています!! (2017年6月5日 21時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
実音(プロフ) - 葵様ありがとうございます!更新頑張りますので楽しみにしててください! (2017年4月13日 22時) (レス) id: 5df54606b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実音 | 作成日時:2017年3月26日 2時