愛をこめて花を君に【高尾和成】

２８輪目:スターチス ページ30

海常の合宿も無事終了した。
自由解散だから、黄瀬はAと帰ろうと思っていたのだが
黄瀬「忘れ物……ッスか？」
A「うん……私とりに行ってくるから、先帰ってて！」
黄瀬「えっ、それなら俺がとりに行くッスけど……」
A「うっ、ううん！大丈夫だから！！それじゃっ！」

〜☆

A「あっ、あった〜よかったぁ」
ベットの下にあった探し物は、コスモスの髪飾りだった

黄瀬『……これ、よかったらあげるッス！Aちゃん、コスモス好きだったッスよね？』

A「……覚えてるのかな、黄瀬君」
……ちゃんと大切に持ち歩いてるんだからね
Aはキラリと光る薄紫のコスモスの髪飾りをつけて宿をでた

紫原「……あれ？Aちんだー」
A「敦君！？」
宿をでると秋田にいるはずの紫原がいた


黄瀬「あ〜いたいた！高尾くーーん！！」

秀徳三人の帰り途中、後ろから黄瀬が駆け寄ってきた
黄瀬「いつのまにかいなくなってて焦ったッス〜……」
高尾「……どした？そんなに急いで」
黄瀬「言い忘れてたんスよ！来月海常で学園祭があるんスよ！うちチケット制だから、よかったら秀徳のみんなと来てほしいッス！緑間っちも！黒子っち達も皆誘ってるから！」
チケットを数枚渡して一気にそこまで喋ると、黄瀬はすぐに行ってしまった

黄瀬「……先に伝えさせてもらうッス」
高尾「……！」

去り際に、高尾にそう残して


高尾「……あんにゃろう…」

高尾は冷や汗を流しながらニッと笑った

〜☆

A「どうしてここに……？」
紫原「I.H終わり。今日秋田に帰る予定だったんだけど、飛行機飛ぶの夕方だから。それまで時間つぶしてたとこ〜」
A「そうなんだ…I.Hお疲れ様」
紫原「んー。……それよりさ、ちょっと話さない？」
A「？」

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花言葉:途絶えぬ記憶

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