愛をこめて花を君に【高尾和成】

２３輪目:スミレ ページ25

黄瀬「負けた」
宿の布団で大の字になって横になる黄瀬。
黄瀬がでた初戦は秀徳が勝利したが……
A「でも、回数的にはうちが勝ったでしょ？」
黄瀬「そんなの当たり前じゃないスか！こっちの方が人数多いし向こう３人だしぃ！」
A「どんだけ負けず嫌いなの……」
計3回で、海常が負けたのは初戦の対緑間だけだった。後半は向こうのスタミナ切れも生じた。
黄瀬(……まぁそれより…！)
部屋がなかった(というお約束のあれがおきた)ので黄瀬はAと同じ部屋になった。
笠松いわく『早川だとうるせぇし森山だと別の意味でうるせぇし、俺と小堀は女子と同室なのに反対だから、仕方なくだ』
とのこと。
黄瀬「浴衣似合ってるッスね〜！可愛いッス！！」
A「……もう、おだてるのうまいんだから」
黄瀬「おだててないッス本心ッス！」
成り行きとはいえ、Aの浴衣姿が見れて大満足していた
黄瀬「外のバルコニーもキレイッスよね！海もみえるッス！」
A「ほんとだ……綺麗だね…！って、あまりゆっくり見れなさそうだね、寝よっか」
黄瀬「そうッスね、明日も早いし。じゃあ電気消すッスよ」
2人の間にはもちろんしっかりハリボテをたて、黄瀬は電気を消した

―……

コンコン
A「……？」
バルコニーの窓から音がした。Aがうっすらと目を開けると

高尾「よっ」
A「……！？高尾君？！」

慌ててバルコニーにでる。黄瀬が起きないよう慎重に。高尾も浴衣姿だった
A(……かっこいい、)
高尾「いやーまさか宿まで一緒だとはな〜俺達の部屋この下でさ、来ちゃった♪あっ、真ちゃん達には内緒な？抜け出してきたからさ」
バルコニーから来たということは、近くにみえる木から登ってきたのだろう。
A「……怖いから二度としないでね？」
高尾「心配してくれんのー？サンキュー♪

……昼間あんまし話せなかったからな、ちょっと話さねぇ？」

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２３輪目:スミレ

花言葉:小さな幸せ

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