２０輪目:アルストロメリア ページ22
赤司「……思い出したかい？」
A「……なんで、忘れてたんだろ」
赤司「正直、あの時の彼がまだバスケを続けていたことに驚いたよ。とんだメンタルの持ち主だ。ましてや真太郎と同じチームになった今だと尚更だ。君が忘れていても無理はない。今の彼とあの時の彼とじゃかなり性格が変わっている」
A「……うん、確かに」
今の高尾君は、誰にも明るくて、緑間君でさえ仲良く出来る社交的な性格。けど、あの時の高尾君は、暗いというか、希望がないような目をしていた
A(……それに、一切笑っていなかった)
赤司「今バスケをしている人達は、皆僕達キセキの世代に負けてきた者達だ。当然、あのように逆恨みされてもおかしくはない。だが、君達二人はそのような事があったにも関わらず、今こうして普通に話しているのだから。どうもひっかかってね」
A「……多分、あの時は、高尾君も嫌な時期だっんじゃないかな」
赤司「……というと？」
A「……大好きなものが嫌になってくるのが。だから、その時の事は胸の内にしまってるとか。私は単純に忘れてたけど……」
赤司「……彼のことをよくわかってるみたいだね」
A「えっ、あ〜そりゃ会ってから３ヶ月も経ってるからね！！そりゃあね！！！」
赤司「何を早とちりしてるか分からないが、それが分かって十分だ。すまないね、こんな事に時間をとらせて」
A「ううん。大丈夫。私も、今の話が聞けてよかった」
……これから高尾君とどう話していくか、なんとなくわかった気がする
赤司「……そうか」
赤司が立ち上がって腕の時計を確認する
赤司「……八時半か。うちの奴らに車を出させよう。家まで送らせる」
A「えっ、いいよそんな！」
赤司「女の子がこんな夜にうろつくものじゃない。命令だ」
そういう赤司は優しく笑う。目の色こそ変わってしまったが、あの時と変わらない優しい笑顔だった
A「……わかった」
その後は赤司も車に同伴して、30分程走らせてAの家まで送った
A「ありがとう赤司君、I.H頑張ってね」
Aがそう言うと、赤司はニコリと笑って手をひらひらとふった。
赤司「……涼太、いつまでも彼女が変わらないとは、限らないぞ」
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２０輪目:アルストロメリア
花言葉:未来への憧れ
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ＱＯＯ - すごく面白いです！地味に「柴原」本名なので設定見たときは目を疑いました（笑）やっぱ和君カッコイイですね・・・ますます惚れました。夢主ちゃんと和君ハッピーエンドで終わってほしいですね・・・花言葉すごく勉強になります！！これからも頑張ってください！！ (2018年2月26日 20時) (
レス) id: 5adcb33c47 (このIDを非表示/違反報告)
くま - すごく面白いです！物語も楽しいし、花言葉とかも勉強になるしこれからも頑張ってください。 (2017年7月9日 14時) (レス) id: 33029edfb0 (このIDを非表示/違反報告)
実音(プロフ) - 夜叉様ありがとうございます！大変嬉しいお言葉です:::頑張りますので楽しみにしていて下さい！！ (2017年6月7日 18時) (レス) id: 5df54606b0 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉〔刹叉〕(プロフ) - この作品が大好きです！高尾くんとハッピーエンドで終わってほしいですね……これからも応援しています！！ (2017年6月5日 21時) (レス) id: 0f137dda1a (このIDを非表示/違反報告)
実音(プロフ) - 葵様ありがとうございます！更新頑張りますので楽しみにしててください！ (2017年4月13日 22時) (レス) id: 5df54606b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実音 | 作成日時：2017年3月26日 2時
