愛をこめて花を君に【高尾和成】

１９輪目:フジバカマ ページ21

話の前に諸注意
ちょっとグレてる高尾ちゃん
高尾ちゃんの中学時代若干の捏造あり
あえて語り手を少なくしたので描写がわかりにくい
(途中から赤司君視点です)
以上のことをふまえてお読み下さい
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「ねーねーそこのお嬢さん♪」
A(……今時ナンパとかあるんだなぁ)
「君だよ君！」
A「うわぁ！？！」(急に目の前に現れないでよ！！！？)
「その制服帝光中だよね？バスケ強いとこ」
「俺ら、そこのやつらにボコボコにされてさ〜」
A(…負けたってことは同学年かな……私関係ないんだけど……そもそも中学生でナンパとか生意気)←そこか
「ね、だからちょっと付き合ってよ」
A「ちょっ、やめて！」

ボコッ
「ってぇ！？！」
A「！？」(バスケットボール……？)


高尾「…………」
A「……？」(あの人が投げたの…？)
「何すんだよテメェ！」
高尾「そっちこそ、女の子に何してんだよ怖がってんだろ。別にいいんだぜ？警察呼んでやっても」
「……ちっ」
僕が目撃してたのは、そのチンピラ共が逃げていった後からだ

A「あの、ありがとうございます！」
高尾「別にいいよ、怪我は……、！」
A「……？」(なんだろ、急に顔が険しく……)

高尾「……ごめん、今すぐ俺の前から消えてくれる？」
A「え？」
高尾「……その制服見ると、悔しさでどうにかなっちゃいそうで」
A「…！」(……そっか、この人も……)
高尾「……俺、無駄に視野が広いからさ。
できるだけ遠くに行ってくんね？じゃないと、気が狂ってどうしようもねぇんだわ」

A「……」

彼にそう言われて君が走り去って行ったが、真横にいた僕に全く気づいていなかったようだから、何かあったのかと思ってね

A(……うちの中学はバスケが強い。当然、さっきの人達みたいに逆恨みされてもおかしくはない。あの人も、きっと、そうなんだな……)


高尾「………」
彼は投げたボールをしゃがんで取りながら言っていた。




高尾「……俺だって、いつまでもこんな思いしたくねぇんだよ…」




赤司「……」(……そういうことか)




それが、君達二人の本当の出会いだよ




１９輪目:フジバカマ

花言葉:あの日の事を思い出す。

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