愛をこめて花を君に【高尾和成】

１３輪目:紫オダマキ ページ15

A「……黄瀬君、そろそろ集合」
黄瀬「……わかったッス」
桐皇との試合が迫る中、黄瀬は先輩達を先に行かして、楽屋で一人心を落ち着かせていた。
様子を見かねてAは笠松に頼まれて見にきたのである。


黄瀬「……一つ、俺の我儘を、聞いてもらっていいッスか？」
A「……？」


Aに背を向けていた青いジャージが動き、前を開けていた為見えていた７番という背番号と共に、黄瀬の真剣な顔が目に入る。
Aが息を呑んだ瞬間、黄瀬の長い腕は、Aの体を包み込んだ。



黄瀬「青峰っちに勝てたら、俺の気持ちを、聞いてもらっていいッスか？」
A「……え？」



黄瀬がAを抱きしめたのはほんの一瞬で、どこか寂しそうな笑顔を残して外にでた

A「……黄瀬君の、気持ち、？」

しばし呆然としたあと、ワンテンポ遅れて外に出た。

ー……

高尾「真ちゃん途中でどっか行っちゃったし……おっ、タイミングばっちし」

まだ開始前に高尾は到着した。コートを見ると同時にベンチを見る。そこには勿論Aの姿もあった。

高尾(……ありゃ黄瀬と何かあったな)
高尾は他人の心情の変化を読み取ることに長けている。鷹の目だから、というより、彼の性格上、よく見える何かがあるのだろう。



高尾「俺も、本気で動いた方がよさそうだな」



その言葉と共に、試合開始のブザーが鳴り響いた。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
１３輪目:紫オダマキ


花言葉:勝利への決意








１２輪目更新してから思い出したんですけど、海常と桐皇の試合の時秀徳って合宿もう終わってたよね(チャリア制服だったし)すみません記憶がぬけてました……慌てて真ちゃん別行動にさせましたwまぁせっかくジャージのままなんでそのまま使わせてもらいます

高尾「ごめんなー？許して☆」
許す((おい

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