半妖が12人 ページ15
萌「そう。良かったわね。さ、今夜は遅いから、みんなはもう寝なさい」
も「ありがとう。んじゃ、そうさせてもらうよ。A！行こうぜ！」
「あ、うん！では、おやすみなさい」
私は軽く会釈をし、もろはに付いて行った。
草「母さんの話によると、あの2人、かごめ姉さんの娘かもしれないって」
萌「まぁ！ていうことは、うちの親戚なのねー！」
草「そうなるのかなー」
萌「じゃあ、しばらくうちにいてもらっても問題ないんじゃない？」
草「僕は構わないけど……」
芽「やったー！いきなりお姉ちゃんが4人に増えたー！」
とわの部屋ー
も「いい加減認めたらどうだ？あれだけの妖力を持ってたんだぞ？」
「せつなの双子の姉っていうのもまんざら嘘ではないでしょ」
もろはと私はせつなにそう言った。
せつなはこちらを見ず、窓の外を見て呟くようにいう。
せ「悪いが、私に幼い頃の記憶はない。それに、おいそれの認めるわけにはいかない。あー言って、惰眠をむさぶる輩が私と姉妹であるはずがない」
も/私「「へへーん。やっぱりね/へー。やっぱりね」」
私ともろはは声を揃えた。
も「お前さん、眠ったことがねーな？」
せつはの瞳が揺らいだ。
「図星……」
せ「眠って隙を見せれば殺される。戦国の世では当たり前な事だ」
「ううん。そうじゃない」
も「お前さんは眠らないんじゃなくて……眠れねーんだ」
せつなは表情を変えない。
「知らないとは言わせないよ。せつなは夢の胡蝶に夢を食べられたんだよ」
すると、せつなは横目でこちらを見た。
せ「夢を喰われた……だと？」
も「厄介な呪術だぜ。夢の世界にいる胡蝶が、こっちの世界に出て来ちまって、お前は一生眠ることができねーし、夢を見ることもできなくなったんだ」
と(せつなが眠れなくなった……？夢も見られなくなったって、そんな……あの時までちゃんと……それもこれも、あの時、私が手を離してしまったからなんだ……！全部……私が悪いんだ……)
とわが泣いていたことはつゆ知らず、私達は話を続ける。
「せつなだって、宿り蛾の鱗粉を自分で試してみたでしょ？」
も「お前の幼い頃の記憶が無いのも、恐らく、夢の胡蝶に全部奪われたのさ」
もろはは、せつなに歩み寄り言った。
せ「だから、どうだと言うのだ。戦国の世を生きるには、好都合なことでは無いか」
「あははは」
と「せつな！」
とわは布団から降り、決意を固めた目でこちらを見ていた。
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葵 - ほんと水無月梅雨さんの小説オモロい (2023年1月14日 12時) (
レス) id: 23ef80745c (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください!! (2022年4月24日 21時) (レス) @page17 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
mina - 続き待っています！もろはと夢主がどうして生き別れたのか知りたいです！ (2021年11月29日 21時) (レス) id: b59e02eebb (このIDを非表示/違反報告)
高木 - 理玖とかでますか？ (2021年10月19日 10時) (レス) @page17 id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
水無月梅雨(プロフ) - 架印�靴気�» 漢字がわからなくて困っていたんです。教えていただき、ありがとうございます！o(_ _)o ﾍﾟｺﾘ (2021年10月10日 11時) (レス) id: a21c664072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月梅雨 | 作成日時：2020年11月22日 3時
