9話 ページ10
HR後、一限が歴史学の授業で移動教室らしいので、マリーと一緒に行こうと思い席をたつ。
すると、マリーがすごい勢いで近づいてきた。なんだなんだ。
ma「ちょ、ちょっとAちゃん！こっち来て！」
『え、ちょっと何何！？』
いきなり腕を掴まれぐいぐいと引っ張られた私は、廊下へと出ていた。
『なに？どうしたの急に』
ma「どうしたのじゃないよ！Aちゃん、もしかしてなかむくんともう仲良くなっちゃったの！？」
『え？別に席が隣だから話してただけだよ？』
何やらマリーの様子がおかしい。どこか焦っているように見える。
ma「あのね、Aちゃん。これは言ってなかった私が悪いんだけど、なかむくんへの態度には気をつけた方がいいよ」
『…どういうこと？』
なかむくん、別に悪い人には見えなかったけど。
私が疑問に思っていると、マリーが小声で話し始める。
ma「あのね…」
それからマリーの話した内容に、私は開いた口が塞がらなかった。
まず一つ目、なかむくんはこのWT国の第3皇子だということ。と言っても、現在王位継承権は3位で、本人も王位を継ぐ気はないらしい。
次に二つ目、なかむくんと、彼とよく一緒にいる5人は学園中の女子から注目されていて、親衛隊までいるのだとか。おいまだ入学してから一週間だぞ、早すぎだろ。しかも理由は6人とも顔が良いのと高位の貴族様なので、みんなあわよくばと思っているから、らしい。貴族サマってそんなに表面しか見ないの？？
最後に三つ目、彼らと親しげに話していると、彼らの親衛隊から制裁が加えられるらしい。特に平民には当たりが強いんだそうで、周囲に人が、特に上級生がいる場では変に関わらない方がいい…とのこと。
色々と疑問に思う部分も多いが、つまりはなかむくん及び彼ら6人組には不用意に関わらない方が良いみたいだ。
『いや、平民だからって人との交友関係を縛られるのっておかしくない？この学園、方針として平等を掲げてるんでしょ？』
ma「そうなんだけど…やっぱり平民を見下してる貴族は多いみたい。あ、そういえば主席のきりやんくんも6人組の内の一人だよ」
『え！？きりやんくんも？！！』
彼、主席取るくらい頭良い上に、顔もお家柄もそんなに良いの！？？
あまりの情報量に頭がパンクしそうだ。
？「俺がどうかした？」
『！？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 577人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫築(プロフ) - Mentaikoさん» うわー誰だそれ！ご指摘ありがとうございます、助かります…！ (2023年2月2日 7時) (
レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - あの.....番外編�い里箸海蹇�[描いてあったのはスタイルくんの似顔絵]になってますよ...！ (2023年2月2日 6時) (レス) @page38 id: da99e2fb00 (このIDを非表示/違反報告)
紫築(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！気長に待っていて下さると嬉しいです🥰 (2023年1月27日 22時) (レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
雫 - ぬぅうわあああ、むっちゃ続き気になります! 面白いです🤣 (2023年1月27日 20時) (レス) @page29 id: fbda915cf9 (このIDを非表示/違反報告)
紫築(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます…！最近忙しくてあまり更新できず申し訳ないです…！構成がまとまり次第、少しずつ書いていこうと思います…！！ (2022年10月11日 23時) (レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫築 | 作成日時：2022年9月16日 2時
