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寂しかったし、悲しかった、辛かった。
突然姿を消したこと
そして愛理がそんな素敵な桜井さんのことを綺麗に忘れてしまっていたこと。
Aと良太郎だけが未だに昨日の事のように覚えていること。
A「会いたいんだ、桜井さんに」
桜井さんに会いたい、そう願うAの顔は
心の底から寂しそうな顔だった。
三浦「愛理さん!」
尾崎「こんにちは!!」
望遠鏡を眺める愛理の元に
常連客である尾崎と三浦が訪れてきた。
三浦 尾崎「どうも〜!!」
いつもの調子の2人を
じっと見つめていた愛理が
愛理「いらっしゃいませ」
笑顔で迎え入れた。
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侑斗「これいくら?」
とある洋服店には
謎の青年、桜井侑斗の姿が。
店員「あわせて8500円になります」
侑斗「じゃ、これにする」
店員「ありがとうございます!」
新しい上着を買いに来たのか
気に入るものを見つけて鏡を前に満足そう。
買うと決めるとニコニコしながら見ていた
店員に笑顔を返したあと
すぐに試着室のカーテンを閉め
侑斗「デネブ、8500円」
お金を要求。
デネブ『高すぎる』
デネブと呼ばれたイマジンは
高すぎる、と買うのを拒否。
侑斗「お前が破くからだろ!」
デネブ『俺がなおす!』
侑斗「そんな継ぎ接ぎで”あの店”行けるか!」
侑斗「だいたい前から思ってたけどよなんでお前が財布握ってんだ!!」
ここまで来て両者1歩も譲らない侑斗とデネブ。
侑斗はどうしても新しい服が欲しい
デネブはどうしても買うわけには行かない
嫌な予感しかしない。
侑斗はここぞとばかりにずっと思ってた不満をぶつける
デネブ『侑斗はすぐ無駄遣いをするから…』
侑斗「お前は足し算できないだろ!いいから出せ!!!」
侑斗の話にデネブのこの返し
反抗期の子供とその母にしか見えない。
デネブ「侑斗、乱暴は…」
侑斗「馬鹿!勝手に出てくんな!!」
カーテンを閉めていた試着室ががたがたと揺れる
デネブが姿を現したことで試着室はもうぎゅうぎゅう。
侑斗がデネブを壁に押し付けたり
デネブが侑斗を鏡に押し付けたり
本当に譲らない。
これを制したのは…
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作者名:ちあ | 作成日時:2019年11月26日 23時