. ページ39
なんとなく、なんか怖い。
この不思議な独特な感じが怖い。
モモタロスは車両から出ていくオーナーをクッションを盾にしたまんま見送った。
ウラタロス「あーあ、しーらないっ」
珍しくオドオドして不安になるモモタロス。
それをいいことに煽るウラタロス。
キンタロス「乗車拒否、間違いない」
そしてキンタロスも加わり
自分で作ったのか乗車拒否と書かれた紙をモモタロスの目の前に掲げる。
リュウタロス「間違いなーい!」
そしてリュウタロスまでもが加わる
いつものモモタロスなら
「なぁーにが乗車拒否だ!!そんなの知るか!!テメェら調子乗んな!!このハナタレ小僧が!!」
って返すとこなのに
モモタロス「間違いない!ごめんねおっさん!」
モモタロス「ごめんねぇー!!!」
リュウタロスが手品で出した花を乙女チックな持ち方で受け取って
オーナーを追いかけた。
オーナーは乗車拒否という最強の選択を下せるある意味最強で怒らせてはならない存在なのでモモタロスは必死なのだろう。
A「モモタロス…乙女だー…」
リュウタロス「Aちゃんもお花いる?」
A「ありがとうリュウタ」
わちゃわちゃするAとリュウタロス
それとは反対に言いにくそうな複雑な顔をしたハナが良太郎に話しかける。
ハナ「良太郎、気持ちはわかるけど…」
ハナのその言葉を聞いて
リュウタロスの手品を見ていたAが
振り向いた。
A(桜井さんを…連れてくることができるなら…こんな話するわけないもんね)
良太郎「なんとかすることは…できないんだよね」
良太郎だってわかってはいる。
わかっているけれどでも諦めきれない。
なにか方法はないのか
桜井さんはなんのために過去にいたのか
謎だけがどんどん生まれていく。
ハナ「うん、それと…もう1人の桜井侑斗が言っていた”時の運行を乱す”っていうのも気になるかな…」
”お前は理由なんて知らなくていいんだよ”
”とにかく、桜井侑斗と関わるな”
”でないと時の運行が乱れるぞ”
意味深なことを言い残した
”もう1人”の桜井侑斗
その発言の真意も気になるところ。
彼は一体何を知っているのか─。
53人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちあ | 作成日時:2019年11月26日 23時