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良太郎は気にしないでと笑ってくれてはいたけれど…Aにとっては苦しい選択だったことに、今も変わりはない。




沢田「え…!?」





良太郎「高校の時のこと…懐かしくなる時はある」





沢田「野上くん…何かあったの?」








沢田さんのその言葉を聞いてますます
Aの中にある罪悪感が大きくなり
なんとも言えない気持ちに、目眩がする。








良太郎「怪人のことは気にしなくて大丈夫…!」









沢田さんの問いかけに答えることなく
安心させるように笑った良太郎は
立ち上がった。







良太郎「行ってくる。」








そして家を出て
走って






良太郎「変身…!」






変身した。
その姿は…プラットフォーム。
誰も呼び出していない。
誰も呼び出さずにそのままデンバードに跨りパスを差し込んだ。





モモタロス『おい良太郎!どうして…!?』






良太郎のこの選択に
モモタロスが驚いている。






良太郎「ちょっと1人で戦ってみるよ、どこまでできるかわからないけれど…やってみる」



モモタロス『おい…!』







話を終えるとアクセルを思い切りきって
発進させた。






キンタロス「どういうことや」




ウラタロス「まさか良太郎ったら本気で僕達を…!?」



リュウタロス「リストラ〜!!あっははは〜!!」




モモタロス「この小僧〜!!」




リュウタロス「リストラ〜!!」





この事態に、リストラやら何やら言われていたモモタロス、ウラタロス、キンタロスは困惑。


もしかしたら本気で良太郎はナオミの言った通り


自分たちへの愛想を尽かしてしまったのではないだろうか、まさかとは思うけれどそう思わずにはいられない。






______________________________
____________





2004年 4月7日






良太郎(沢田さん…)






良太郎が向かった先は…
良太郎と沢田さん、そしてAが通っていた高校。

ちょうど入学式だった日。






「良ちゃん、A早くー!」






すると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
その声の主は…






良太郎(姉さん…)






愛理。
その後ろから真新しい制服に身を包み
入学式の看板の目の前に並んで立つ
まだ幼い顔をしたAと良太郎本人の姿が。





愛理「お写真おねがいします!」






通りかかった同じ学校の保護者に声をかけて
写真を撮ってもらうところだ。

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作者名:ちあ | 作成日時:2019年11月26日 23時

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