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デンライナーに乗車していた良太郎は
何も言わず、ただ黙ってAの座っていた席の隣に座った。
そしてふと思い出したかのように
ポケットから懐中時計を取りだした。
A「それ、持ってきてたの？」
Aが聞くと黙って小さく頷いた。
ハナ「全く…全員リストラしたい気分」
ハナ「良太郎もはっきり言ってやらなきゃ！」
呆れたハナがそう言っても
良太郎はただずっと、懐中時計を見つめるばかり。
ハナ「良太郎？気分でも悪い？」
良太郎「あ…ごめん、全然平気。」
やっと我に返ったのか慌てて
懐中時計をポケットに突っ込んだ。
リュウタロス「ねー、良太郎いいこと知りたい？」
突然リュウタロスが話しかけてきた。
良太郎「え…？」
リュウタロス「さっき良太郎と一緒にいた人いるでしょ？イマジン憑いてるよ！」
何かと思えば無邪気にさらっと超重大なことを言ってきた。
A「え、それって…」
良太郎「沢田さんに！？」
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「きゃーーーーっ！！」
イマジン「まったく…懐かしい思い出に浸りたいとは…つまんねぇ望みだ…」
イマジンがいる場所は…
沢田さんの実家。
沢田さんの部屋にはテニスボールやら色んなものが散らかっている。
恐らくはイマジンが勝手に持ち込んできたものだろう。
イマジン「いくらでも浸ってろ」
沢田「やめて！」
A「行こう、良太郎」
ハナ「2人だけで大丈夫？」
A「うん、良太郎となら大丈夫だよ」
デンライナーの中
リュウタロスから沢田さんにイマジンが取り憑いていたという情報を聞いたAと良太郎はすぐに向かうことに。
リュウタロス「いってらっしゃーい！」
手を振るリュウタロスにAは小さく手を振った。
リュウタロス「やったー！ねぇ！ねぇねぇ！今の見た？Aちゃんが手振ってくれた！！」
手を振り返してくれたAのことを見て
リュウタロスは大喜び。
それとは反対に
ウラタロス「なんか妙だな…良太郎とAちゃん。愛理さんの店に出入りしたんだから怒ってもよさそうなのに」
ウラタロスはAと良太郎の様子に違和感を感じていた。
キンタロス「あいつらは正義の通じるやつや！」
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作者名：ちあ | 作成日時：2019年11月26日 23時
