気の向くままに短編集！【探偵チームＫＺ】

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「おおお！なかなかでかいじゃん！」


集合場所から少し歩くと、見えてきたのは大きな観覧車に


ジェットコースター。




「なかなかだね。」



うん、私こんなところ来たの久しぶりっ！




「うわ…匂いで酔いそ。」



翼が苦い顔で呟く。




まあ確かに翼はきついかもね…。


なんせ土曜日だから、人も多いし。



「アーヤ迷子にならないでよ？

俺鼻使えないから。」


ならないからっ！





「さっそく入ろうぜ。俺らはあの行列に並ばなくていいわけだし。」



上杉くんの視線の先にはチケット売り場の行列。



「すごい人の量ですね…。」



まだ朝なんだけどね…。



「とりあえず、さあ、行きましょう！」



「え。」



私の腕を掴んだ奈々ちゃんが元気よく走り出す。




ま、まって！足が着いていかない！


さすが若武の妹…運動神経いいんだ。




って、そうじゃない！





「な、奈々ちゃん！そっち逆方向だよ！？」



そのとたん急に奈々ちゃんが立ち止まって私はびっくり。



息を切らせる私に比べ、奈々ちゃんは呼吸ひとつ乱れない。



「な、奈々ちゃん？」




くるりとこちらを向いた奈々ちゃん。


その顔は耳まで赤面していたの。






え、ええ？

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