31 椎名side ページ34
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「20分くらいかかるから着くまでゆっくりしていて」
私一人の為だけにバスを動かして貰うことへの申し訳なさを感じつつ
お言葉に甘えて広い空間で横にならせて貰った
任務後のせいで鼻をくすぐる独特の血生臭さに
ゆっくりとお風呂に浸かれば良かったと今更後悔
目を瞑って数分ほど
「あれ、なんで生徒がこんな所に」
運転手さんのそんな声で身体を起こしてみれば
前方からただならぬ形相で走ってくる飯田君の姿が
扉まで行くのが面倒で
窓から飛び降りた私に驚きの目が向けられる
飯田｢椎名君！？何故ここに！｣
『飯田君こそ。授業は？』
飯田｢･･･ﾊｯ今は話してる暇はない！
敵が現れたんだ！個性のせいか警報も反応しない！！
さっきオールマイトと会って･･･って椎名君！？｣
説明を聞くより先に身体が動いていた
彼の呼び掛けも無視してただ夢中で駆け抜ける
(ぬかってた･･･！)
気づける筈だった
思えば感じてはいたんだ
近づくにつれ段々濃くなっている血の匂い
勝手にそれを自分に染み付いたものだと思い込んで
いくら1週間の任務で疲れてたからって
ろくに寝れてなかったからって
私有地だからって
自身の甘さが招いた不甲斐なさに嫌気がさすよ
握りしめた木刀に思わず力が籠る
(どうかなにごとも･･･！)
飯田君と会ってから1分ちょっと
目的の場所の壁は粉々に崩れ落ちていた
まず目に入ったのは
入り口付近に倒れている相澤先生と
多分先生であろうロボット
そして
今にも黒いモヤに飲み込まれそうなデクくんと
恐らく攻撃を避けられる力も残っていない程ボロボロなオールマイトの姿だった
『･････････っ！！』
身体中の血が滾った
一歩で駆け出し、風の抵抗を受けぬよう空を飛ぶ
手荒でごめん
そう思いながらデク君の首根っこを掴んで吹っ飛ばし
オールマイトを襲う手に木刀を突きつける
動きよりも後からやってきた
人をも簡単に吹き飛ばす爆風の音が
煩いくらいに自身の耳を劈いた
『なに、この状況』
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Lin(プロフ) - ぽんさん» めちゃめちゃ嬉しいコメントありがとうございますっ！！ ヒロアカにハマりすぎてスピード更新頑張ってるので楽しんでもらえていたら嬉しいです^^* (2020年5月14日 3時) (
レス) id: 7cab0ad2aa (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 続きが気になるぅぅぅぅ…あ、初コメ失礼します(土下座)めっちゃ面白い作品に出会った…更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 20584b11a2 (このIDを非表示/違反報告)
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