第22話 ページ24
｢ここが洗濯場でございます！｣
｢あー……うん｣
｢どうかしましたか？｣
｢想像はしてたけど………さ｣
洗濯できる環境じゃなくないか、これ。
壁にヒビ入ってるし。床汚いし。
洗剤とか見当たらないし。
洗濯をするであろう桶転がってるし。
なんか1部だけ少し綺麗なとこあるから、多分いつもはそこ使ってるんだろうな………
でも清潔感は全くない。
｢ちなみに主様｣
｢なんでしょう｣
｢この本丸は電気、ガス、水道、ネットなどなど、生活に最低限必要な物は通っています｣
｢まじですか｣
｢ですが家電はほとんど壊れているので、洗濯は手洗いでお願いしますね！｣
｢それ電気通ってる意味あるかなぁ！？｣
｢まぁドラム式洗濯機はありますが………使いたいならどうぞ｣
そう言われて、こんのすけの指した方を見る。
そこには確かにドラム式洗濯機が置いてあった。
……蓋の外れたドラム式洗濯機が。
｢これそのまま回したら洗剤も洗濯物も水も全部出てくるじゃん！？｣
｢だから使えないと言ったのです！｣
｢ちなみにどうして蓋だけ外れてるの…………？？｣
｢2代目審神者が八つ当たりで破壊しました｣
｢…………仕方ない｣
｢主様？｣
抱えていた布団を廊下に置く。
歩き回って靴下が汚れるのは嫌だし、とりあえず脱いで素足になった。
オーバーサイズのパーカーの袖を捲って、髪をひとまとめにしながらこんのすけに声をかけた。
｢こんのすけ、手入れ部屋への案内は後ででいいや。ここの掃除するから手伝って｣
｢いいのですか？｣
｢手入れ部屋にも布団とかあるでしょ？ここが汚かったら本末転倒だもん｣
ひとまとめにした長い髪を編んで、ぐるぐると巻いてお団子にする。
そして持っていたピンで留める。
この長い長い髪は凛花がお揃いにしようって言ってきたからこの長さなんだけれど…………踏むし、邪魔だし、今のところはいい所全然ない。
｢あ、基本的な掃除は私がやるから、こんのすけは基本見てるだけでいいよ。
物の場所とか教えてくれたら嬉しいんだけど…………｣
｢分かりました！……ところで、男士の皆様には手伝っていただかないのですか？｣
｢……………｣
｢…主様、主様の言いたいことはよく伝わったのでその顔やめてください｣
……怪我人に掃除させる訳にいかないでしょ。頼めないし。もう。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
