第15話 ページ17
なん…なんで？？
なんで政府職員？？？
座って早々真っ二つにされるか帰れって言われるかと思ってたのに？？？？
繍さんと倖さんこの本丸に何かしたの？
え、名前言った瞬間斬られるとかそういう展開？？？
｢ほれ、言えぬのか？｣
｢えっ、あっ……繍さんと、倖さん…………で、す｣
｢繍と、倖か………初めて聞く名だな。ここの本丸の担当がやっと変わったということか。
………それにしてもお主、担当が2人もおるのか？｣
｢え、は、はい………｣
担当職員2人って普通じゃないんですか！？
初耳なんですけど！？！？
というか私今の状況全く理解出来ていないのですが、何？
倖さんと繍さんの前の政府の職員ヤバいやつだったってこと？？そういうことですか？？？
｢なに、そんなに怯えるな。お主が今まで送られてきた審神者と雰囲気が全く違うから驚いてな｣
｢そ、そうなんですか………｣
｢こんなにも霊気の量が多く澄んだ審神者は初めてだ。ここの空気も澄んできたな、心地が良い｣
｢ありがとうございます…………｣
何が何だかよく分からないが私は空気清浄機のような役割を果たしているらしい。
というかそろそろ限界です、恐怖とプレッシャーに押しつぶされそう。
でも私まともな挨拶してないしここに置いてもらえるのかすら不明なわけで。
と、とりあえず挨拶。にこやかは無理でもせめて丁寧に挨拶。
｢あ、ああああああの、皆様………｣
正座して俯きながらそう言った瞬間、全員の意識が此方に向いたのを感じた。視線が肌に突き刺さってる死にそう。
｢わ、私、本日こちらの本丸に派遣されました、Aと言います。
…えっと、その、霊気の量は多いらしいのですが、体力はないです。力もないです｣
挨拶なのに自虐しかしてないななにこれ。
これには私もびっくりだよ。
｢そ、それと、本日審神者になったばかりの、新人です。
え、あ、その、審神者って存在が嫌かもしれませんが、えと、戻ると私も多方面から殴られることになるので、えっと…………｣
また涙出てきた。
どうしよう、そろそろ泣けば許されると思ってるのかって怒られる。
｢………い、至らぬ点ばかりだと思われますが、空気清浄機とかゴミカス程度に思っていただいて構いませんので、こちらの本丸に置いていただけると幸いです……………｣
そう言って土下座する勢いで頭を下げる。
最後の方までちゃんと声出てたかな。
………待ってこの体制首斬られそうで怖い。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
