Episode 09 ページ10
Aside
やばい
本当にやばい
マジでやばすぎて何も言えない状況だコレ
A「せ、征くん…だだだっ大丈夫??」
なんとか絞り出した声が震えに震えて言葉にな
ってない。心から申し訳なく思ってるのにこれ
じゃ絶対伝わらないし、かえって悪循環じゃん
赤「…A」
A「はぃ、」
赤「大丈夫か?」
A「…大丈夫、です?」
赤「良かった」
よっこらせと起き上がって私の頭をぽんぽん撫
でだした征くん。訳もわからず私は正座(無意
識)でされるがままだったけど…
_今の今まですっかり忘れてた……__
A「征くん、自己紹介どうしよう」
赤「そんなの今やればいいじゃないか」
A「心做しかこの教室静まり返っていてで
すね、タイミングを失ってしまったんですよ」
赤「ほう…それは大変だね」
A「ですから、私一旦帰りますね?」
赤「そうか、勿論ダメだよ?」
A「え」
赤「え?」
_冗談抜きで今すぐ帰りたいんだってば
なのにどーしてわかってくれないのこのドS王子
赤「A、起立」
A「はい…ッ」
赤「キミの名前は?」
A「…神田Aです」
赤「何処から来た?」
A「△△中学校から来ました、?」
赤「以前部活は何だった?」
A「えと…基本無所属ですが何故か運動部
に助っ人を頼まれていましたね」
赤「このクラスの皆と仲良くしたい?」
A「そりゃ勿論…仲良くなりたいです」
赤「全員、拍手」
_パチパチパチパチ
・・・え、どういう事?
おろおろしている私を見てクスッと笑う征くん
待って…もしかして
A「もう自己紹介…終わっちゃった?」
赤「ああ。素晴らしい自己紹介だった」
A「ちょ、嘘でsh…(赤「キミの席は今日か
らココだよ。これから宜しく頼むね?」
呆然としている私の制服の袖を引っ張ってその
席に座らせてはこちらを見つめてくる征くん
A「同じクラスなら言って欲しかった、」
赤「ふふっ当日のお楽しみって言うだろ?」
A「まぁ…ありがとね?納得いかないけど」
赤「ったく…素直じゃないな(ボソッ」
A「ごめん本読んでて聞き取れなかった」
赤「独り言だよ。気にしなくていい」
A「そう、なんか眠いからもう寝るね」
赤「え」
A「おやすみ征くん」
赤「お、おやすみ…A」
ざわ…
((何だアイツら…))←クラス全員の心の声
ざわ…
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作者名:栞乃 | 作成日時:2019年2月17日 23時